世界に冠たる傑作機――零式戦闘機。ミッドウェー海戦の敗北から始まる日本軍の落日は、零戦の落日でもありました。大空の彼方で、搭乗員たちが胸に刻んだ思いとは。
戦闘機乗りのトップ3にランクされる撃墜機数で、間違いないエースとして知られました。南方最前線を視察する山本五十六長官機の護衛機に選出。しかし、長官機含む一式陸攻二機を、わずか六機の戦闘機で護衛するという無謀な計画でした。しかも、長官の詳細な予定を打電した無線は、米側が暗号解読。栄誉は、長官機上戦死という最悪の悲劇で終わったのです。その後、あえて死を選ぶような出撃で戦死。両親には、「いつかは死なねばならんだろう」との言葉を残していました。
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