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「いつも私ばかりが損をしている」。倦怠にとらわれた人妻・麻也子は不倫の試みを思い付いた。醒めた視点で語られる痛烈な恋愛小説
資本主義が猛威を振るい、ソ連が勃興し、消えていった時代をものぐさ先生が読み解く。オウム教、戦後賠償、コメ問題にも話は及ぶ
ポケベル、携帯電話、伝言ダイヤルが少女たちの欲望を解き放った。性を売る女子中高生たちがみずから語った“援助交際”の深い闇
水上勉、北林谷栄、大仁田厚……文学者、女優、スポーツマンなど各界の人物が自らスケッチした臨死の光景は、カラフルで実に個性的だ
『ダビデの星』で、さいとう・たかを、辰巳ヨシヒロらとともに劇画界の三羽烏と目された著者の見た劇画・漫画界の知られざる内幕
へそくり寄付します……。25年前、小さな善意を生かすために作った海外邦人宣教者活動援助後援会の、暖かく感動的な活動報告!
侵略と正義の戦争はどう違うのか。戦争を起した側が悪いなら、起すよう仕向けた側の責任はどうなのか、戦争は避けられるだろうか
ガンを患う老夫婦、ホームレスの碩学、夜逃げの中年夫婦――年に一度、ワゴン車で北をさすらう熟年夫婦の清貧“ふれあい”放浪記
ラーメン、酒、野菜、魚、おでん、CM、病気、本屋……十五年間に、さまざまなテーマで語り合った二人の対談がついに一冊に!
無実の罪で捕えられた浪人は凄惨な拷問の果てに刑死。同時刻、奉行所に真犯人が名乗り出た。同心の執念を描く表題作ほか四篇収録
アジアにおいて日本の工業技術の優位は様々な分野で後退している。エレクトロニクス、自動車、鉄鋼、通信、金融等に迫る変革の波
在日として祖国と日本を見つめ続ける著者が、23年ぶりの帰国の旅で思考した生と魂の問題をリアルにビビッドに描き切る長篇力作
右翼の巨頭、頭山満の足跡を丹念に追い、その人間的魅力に迫りながら、大胆な日本人論、アジア論を縦横無尽に展開する傑作評伝!
「モロハのヤイバ」はどこかヘンですね。日常、何気なく使っている言葉を吟味、その用法、語源を探るうちに身につく“一口知識”
国民作家と親しまれ、高度成長期の日本人に勇気と自信を与えた文明批評家にして小説家、司馬遼太郎への鎮魂歌。司馬ファン必携
一八○三年、常陸にUFO出現。巨大な光の円盤の舟から異様な服を着た婦人が出て来た――虚ろ舟飛来記に心血を注ぐ馬琴と倅宗伯
みずから望んで銃殺刑に処せられた殺人犯の実弟が、兄と家族の血ぬられた歴史、残酷な秘密を探り哀しくも濃密な血の絆を語り尽す
堕ちよ! 淪落と無頼に身をゆだね、焼跡の日本を風のように駆け抜けた坂口安吾。『堕落論』をはじめとする安吾の作品と、激烈な人生をみずみずしく綴る文芸批評の傑作。(坂口綱男)
昭和二年生れの吉村氏が、戦前から終戦直後まで大都会の下町で、折にふれて見聞きし、体験したさまざまな懐かしい事柄を味わい深い文章で綴った好読物。印象的なさし絵を多数収録。
懐かしの駄菓子ソースせんべい、全国から消えゆく猿廻しの芸、顧みられなくなったものを贔屓しつつ、粋人との交友を楽しむ。対談三つのほか、八〇年代の随筆をまとめた。(山藤章二)
時代はバブルの絶頂からどん底へ。つくったような本当の話、抱腹絶倒の悲喜劇が、オフィスで、ソープで、近所の八百屋さんで起こった。惜しまれつつ終った週刊文春・人気連載の完結篇。
“ストーン・ダンサー”とは、いったい誰だ? 世界経済のアキレス腱に仕掛けられた空前のハイテク・テロに、イギリス情報部員、われらのジャーディンがひとり毅然と立ち向かう!
(上を参照)
巌流島の決闘以後、武蔵はどう自己変革をとげていったのか。兵法者たちとの壮絶な立ち合いの数々を辿り、二天一流の開祖たる剣聖の生涯を全く新しい視点から綴る大河時代小説の雄篇。
(一を参照)
イギリス軍艦が鎖国下の長崎に入港、薪水、食糧などを獲得して出港した。長崎奉行はその責任をとって非業の死を遂げた。表題の「切腹」のほか「朱印船の花嫁」「鄭成功」。(石井冨士弥)
おとぼけ弁護士ジェイクが、今度はなんと特別検察官に! コンピューター・デート・クラブの甘い罠に体当たりで挑むのだが……。マイアミを舞台にしたユーモア法廷ミステリー第二弾。
僕は四年生、和菓子屋の一人っ子。ある日、従妹のみつ子がうちの子になるという。妹なんかいらないのに――「おしっこと神様」を改題
山形の山村に移住した翻訳家が耳にした名刀の噂。三百年語られてきた伝説のヴェールを新参者の私がめくってよいのだろうか。現代を照射するフォークロア小説の名品。(中沢新一)
新発見!やり過ごし、尻ぬぐいこそ組織を安定させ、発展させる力だ。「係長」の役割に着目した気鋭経営学者が解く日本企業成功の秘密。
パリ、ペテルブルク、大連、旅順、金沢、旭川など、ステッセル将軍から乃木将軍に贈られたとされるピアノの数奇な運命をたどった感動の物語。デビュー以来初の書下し。(川西政明)
中国の歴史と文化に造詣の深い作家が、論語、詩経、孟子、老子、易経、韓非子などから人生の指針となる名言名句を選び抜き、平明な文章で詳細な解説をほどこした教養と実用の書。
十五歳のとき、私は娼婦だった。売春宿のおかみさんは私の実の母であり、ただ独りのお客は彼女の情夫で、私の育ての父だった……。自由を求めて旅立つ多感な少女を描くベストセラー。
死にゆく者たちは、その瞬間、自分の人生の意味を悟り、未解決のものを解決し、不和を和解に、豊かな愛の実現をはかる。死にゆく者の最後の言葉こそ、残された者への愛と勇気である。
宿屋を狙った連続盗難事件の陰にいま江戸で評判の祈祷師、清姫稲荷のおりょうの姿がちらつく。果してその正体は。表題作ほか七篇
ペルー・イカ川で発見された一万一千個の石。その表面に彫られた人間や恐竜の模様に秘められた謎とは? 人類史の書き換えを迫る書
本の返却を忘れたらどんなに怖いことが起こるか? ポラロイド・カメラの怪とは? 恐怖とブラック・ユーモアの語り部の真骨頂!