発売月を選択
それぞれん夢賭けて、そん夢破れたのが無鹿――。大友宗麟が作った理想都市・無鹿を訪ねての歴史幻視を描く表題作他傑作遺稿四篇
二流の政治家は孫子を読み、一流の政治家は韓非子を読む。マキアベリより千八百年前に生れた真のマキアベリスト韓非子の指導者論
(上を参照)
NOと言い始めた中国――。世界人口の四分の一を擁する中国人は何を考えているのか。日・米・中のプリズムから見える中国式思考
共産革命後、上海から香港に逃れ莫大な財をなした富豪一族の末娘が、母親との激しい葛藤と波乱万丈の半生を赤裸々に描いた話題作
豊かな自然に囲まれた小さな漁村で、のびやかに暮らすオサム少年。ナイーブな少年の目を通して、人の心の触れ合いを描く傑作短編集
球界の名物男ガンさんは、数々の無名の逸材を発掘してきたベテランスカウト。弱小球団に移り、さらにプロ球界をひっかき回すぞ!!
JFLの弱小チーム・東京ガウショに移籍した島崎恭一の大活躍。ガウショはJへ昇格できるのか!?血湧き肉踊る青春サッカーロマン
息子の誘拐事件を機にルーラと再会を果たしたセイラー。二人のワイルドな旅は終わったのか。“悪”と背中合せに生きる一家の変遷
愛娘をストーカーに射殺された父親のベテラン記者が悲しみをのりこえて事件の真相を追い、米政府を動かし法改正に至った鎮魂の書
仏軍占領下のウィーン。仏軍大尉パスキはオーストリア宮廷の異端児ウストリツキ公爵が企むナポレオン暗殺計画に巻き込まれていく
アヘン戦争でイギリス領となった香港は、中国近代化の窓口でありまた孫文をはじめとする先駆者たちの青春と革命のまちでもあった
ディズニーランドを巡る噂って何? 東京地裁は巨大劇場だ。いびつな繁栄都市トーキョーの知られざる秘部を覗き見した体当りルポ
自ら一汁一菜を用い木綿を着用。政治とは民の膏血をしぼり為政者が贅を購うことではない。鷹山と藩政改革をえがく傑作長篇小説
「守成の時代」、組織を活性化するために、トップはいかにあるべきか。古来の“リーダー学”の教科書「貞観政要」に新しい光をあてる
「日本の常識は世界の非常識」とならないよう、国際情勢から時代風潮まで、さまざまな問題に、自由で痛快なメスをいれたエッセイ集
在米16年、2×4住宅建築実績三百棟の著者が遭遇したニッポン住宅業界の奇々怪々。一生一度の家づくりに失敗しないノウハウ53章
文豪たちは、いかなる奇人であったか。芥川龍之介、森鴎外、泉鏡花、谷崎潤一郎など、八人の文豪の奇談を、異能の著者が描く傑作
金利は安いし、景気は悪い。八方ふさがりからの脱出法や落とし穴を体験に基き懇切に指南する。生きた経済を知るためにも格好の書
妻を捨て愛人へ奔った作家廣津和郎の“誠実真摯な人生”は何を残したのか。有名無名の女と男が紡いだ必死の生から昭和の闇を解く
北京の教壇から仔細に観察した現代中国事情から、文豪の創作の秘密に触れた「芥川龍之介の“盗み癖”」まで挿話に満ちたエッセイ集
初恋、家族、人情。懐かしさ、愛しさ、寂しさ。誰もが忘れかけているものを、機微に富んだ絶妙の語り口で描く、御存じ出久根節!
恥も睡魔もなげうって、能楽、漢文、薬膳料理、果てはバレエからシェークスピアまで。「教養」を探し求め、東西「古典」に無謀、かつ果敢に挑戦した冷汗と笑いの結晶。(中野翠)
華奢な外容の下に、冷酷な本性を秘めた天智天皇。彼は天に叛いて実妹・間人を愛し、弟の妻・額田女王を奪った。鞍作暗殺から崩御までの濃密な人間模様を描く古代短篇集。(清原康正)
日米双方に「悲劇」をもたらしたミッドウェー。その海戦で死んだ米側の父にはまだ見ぬ子がいた。その息子もまたベトナムから戻らなかった……。そして生還日本兵にも別の「悲劇」が。
没後三十年余を過ぎてもいまだその偉大さが喧伝される江戸川乱歩。その晩年に付き合いのあった作家が随筆と小説、そして弟・泰彦との対話で明かす“巨人の素顔”とは……。(坪内祐三)
二十三世紀の地球は無法地帯と化した。だが理想の世を目指すかつての若者たちの苦闘は続く。新たな世代も活躍を始めた。この黙示録の世界は新たなるチョンクオへの序曲となるのか?
犯罪を犯し警察に追われる放蕩息子を案じて別れた妻の家を訪れた男が見たものは、睡眠薬の瓶と電気鋸、そして大きなダンボール箱二つ……。切れ味鋭いホラー小説集。(加納朋子)
鹿児島でカツオのうまさにうちふるえ、大阪の公園では風に吹かれてノンビリ昼寝。ああ、人生はつづき、シーナの日本全国ジグザグ旅もまだまだつづくのであった。(沢野ひとし)
新聞記者と生物の高校女教師の結婚生活は、夫の不倫で破綻したが、六年ぶりで再会した二人は恋の発熱のように激しく求め合う。現代の究極の愛と官能を追求した問題作。(川西政明)
日米摩擦、日本人のイジメ、戦後民主教育等の社会問題から、自分自身と母親との母子関係、更には日常の小事件に至るまで明快に分析。目からウロコが落ちること受け合い!(笠井潔)
自分探しは大切だけれど、時にはこだわりを捨て吹く風にまかせてみると新しい発見があるかもしれない。結婚、離婚、OLそして小説家となった著者が随想でえがいた“素裸な自画像”。
愛らしい日本人形が持主に凶々しい禍いをもたらす? 偶然の一致か、それとも呪いがこめられているのか。読んだら眠れなくなる山岸ホラーの長篇傑作ほか「千引きの石」など三篇収録。
数百万年も埋もれていた巨大な宇宙船が町を、人を脅かす。“進化”の名のもとに彼らが行きつく先は…。SFの枠組を越えたキング的世界
作家デビュー25周年を記念して全短篇から選んだベスト12篇。「死ぬより辛い」「特急夕月」「一億円は安すぎる」「逃亡者」「足の裏」「凍え」「二つの真実」「懸賞」「カビ」など収録。
岩波書店、講談社、中央公論社以下の版元から電通、博報堂など広告会社まで、日本の言論を左右する面々の過去を、自ら主宰する雑誌の回顧に仮託しつつ論じる。(久世光彦)
フランスの洗練、アメリカの影、アジアの混沌が三位一体となった“旬の国”ベトナム。この国の現在を現地徹底取材により、文章と写真で綴る紀行集。読めば必ず行きたくなる!
去年今年貫く棒のごときもの、の名吟をはじめ全例句に的確な鑑賞評釈をつけた初めての歳時記。本書にて全四巻完結。季語総索引付