作品
男はなぜセーラー服を好む? 宮本武蔵は見栄っぱりだった? 酒場で開陳すれば尊敬の的となること請合いの最新エッセイ三十四篇
短篇小説の最優秀作にあたえられる川端賞を受けた表題作「樹影譚」のほか、秀作「鈍感な青年」「夢を買ひます」をおさめた短篇集
背広を何十着も持っていても、よく着る服は限られる。話題もそうではないか。エッセイの名手がとっておき四十六篇を披露。粋でおしゃれで、ガクもある男と女たちへ。(向井敏)
海外生活での不毛と倦怠を描く大庭みな子氏の「三匹の蟹」、巧緻な小説技法を示す丸谷才一氏の「年の残り」、青春文学の傑作庄司薫氏の「赤頭巾ちゃん気をつけて」他。
神戸の街で和漢洋食、横浜の朝がゆとホテルの洋食、岡山に西国一の鮨屋、伊賀と伊勢は牛肉の国、利根の川風ウナギのにおい、神君以来の天ぷらの味――美味をたずねて東奔西走。
評判のウーマン・リブは分からないとか、もしヒトラーが女好きでなかったらとか、世の中あらゆることに“大きなお世話”をやいて、ウィットをきかせたコラム集。(百目鬼恭三郎)
パーティの話とパンティの話、怪談の話と男色の話、犬料理の話と紅衛兵の話……果てしない“わたし”と女の会話。むだ話のようでいて、知恵の楽しみを味わわせるしゃれたエッセイ。
老い、病い、死という人生不可知の世界を結実させた芥川賞受賞作ほか、人生のひだを感じさせる傑作短篇集。「年の残り」「川のない街で」「男ざかり」「思想と無思想の間」収録。(野呂邦暢)
六十九歳の病院長が患者の少年との交渉から回想される若き日の情景と現在の老境とを見事に対比させた芥川賞受賞作と三篇の作品集
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