作品
上巻は山本五十六、山下奉文、本間雅晴、東条英機、大西瀧治郎ら十四将星、下巻はマッカーサー、ロンメル、林彪、アイゼンハワー、ヒットラーら十三人の指揮官の個性・機略を考察。
日米交渉の経過は、日本側の内部不統一を露呈している。政府には一貫した方針もなく、首相、外相、大使の間に連携もなかった。開戦に至らせたものは破られた暗号だけではなかった。
侵略と正義の戦争はどう違うのか。戦争を起した側が悪いなら、起すよう仕向けた側の責任はどうなのか、戦争は避けられるだろうか
無謀といわれた太平洋戦争は、誰が、いつ、どんな勝算と準備のもとに決定されたのか!?真珠湾攻撃の発案から奇襲成功までを関係者、膨大な資料と、ハワイ等の現地調査を踏まえ再現する。
宮中某重大事件と天皇の病状悪化に伴う諸問題で政府は揺れる。そして、大正時代の旗手・原敬暗殺によって政党政治は混迷を極める
(七を参照)
シベリア出兵をめぐる米国との確執、一触即発の日露前線。荒れる国会では、大正政治の一大焦点・普通選挙法案が上程されたが……
(五を参照)
第一次大戦により海外進出の拠点を確保した日本だが、国内では富山で起こった米騒動が全国に波及、外からはシベリア出兵の要請が…
(三を参照)
政党の動揺、対米問題等、既に今日的課題を抱えていた大正は民主主義の潮流が渦巻いた時代でもあった。この近代性の萌芽がいかにして枯渇していくかを膨大な資料を駆使して検証する。
(一を参照)
大正時代の旗手・原敬が凶刃に倒されて政党政治は混迷を極める。「日ソ基本条約」の調印でシベリア撤兵が実現の運びとなったが……
外に尼港虐殺事件やカリフォルニアの排日気運、内に宮中某大事件や天皇の病状悪化に伴う摂政問題に揺れ動く日本政府首脳の苦慮
遂にシベリアに出兵した日本軍だが、革命で変動極まりないロシア情勢下、ニコラエフスクの皇軍全滅の悲報に新日露戦争を覚悟する
第一次世界大戦の勃発は、日本を連合国側に立たせ青島占領に向う。と同時に「対支二十一カ条」を突きつける大隈内閣の真意は何か?
国運を飛躍させた明治帝の死を引継ぐ大正時代、それは近代国家に脱皮する試練の時であり、今改めて直視すべき要素に充ちている
バルチク艦隊を驚異的な勝利で日本海に沈めた日本であったが、アメリカにおいての講和にいたる道のりは苦渋にみちたものであった
(7を参照)
戦局は煮つまってきた。健闘する日本軍はついに奉天に迫る。しかし海上ではロシヤは総力をあげてバルチック大艦隊を日本へ派遣した
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