作品
仁川上陸作戦に成功した米軍は、ソウルを奪還、三十八度線を越え一路北進したが、最も怖れていた事態が発生する。中国軍の総攻撃が開始されたのである。第二巻!
一九三七年、廬溝橋で日中両軍遂に全面衝突。戦況は一挙に泥沼と化す。収拾か拡大か、事変処理をめぐる暗闘のさなか、漢口攻略作戦下令さる
一九五○年、北朝鮮軍は“ポップン”(暴風)の暗号電とともに三十八度線を突破しソウルへ進撃。米中ソの思惑、世界大戦への危機など、多くの要素を孕むこの戦いの全貌を描く労作。
一九三二年、上海。中国本土租界の中で最も多くの日本人居留民を擁するこの都市は、また排日気運が最も強い。二月二〇日、ついに日本軍は総攻撃を開始。注目の第二巻
日本人にとって、最も身近で最も語り難いこの戦い。複雑怪奇なその展開から終末まで、膨大な史料を駆使して構成する三千枚の雄篇
昭和二十年、ソ連は日ソ中立条約を一方的に破棄、国境線を突破。やがてこの幻の王国から、日本人が去りソ連軍が去り国府軍さえ去った。再び無主の地に帰ったのだ
満州のほぼ全土の占拠を完了した関東軍は、廃帝溥儀を擁して建国工作を開始する。独立国家か傀儡政権か。“幻の王国”の誕生前後の秘められたドラマを描く第二巻
昭和初頭、主人なき曠野と呼ばれたこの封禁の地に、日本人が描いたはかなくも大いなる幻影。帝国建設から崩壊までの巨大で虚ろな歴史のドラマを、未公開史料と新証言で再構成する。
太平洋戦争も末期に近い。サイパンにつづき沖縄も陥ちた。本土決戦を主張する陸軍と、ポツダム宣言受諾を提唱する海軍。ついに聖断が下される。大日本帝国終焉までの三年間
昭和十四年、ノモンハン事件勃発。対ソ連戦の消耗は深刻であった。世界の孤児となった日本は、南進北進のいずれかにその命運を賭けなければならない。太平洋戦争開幕である
昭和十一年、陸軍内部の抗争は頂点に至り、二・二六事件が遂に起る。天皇は、朕親ラ鎮定ニ当ランと発言した。昭和前史を劃した大きなドラマの全貌を新資料のもとに捉え直す
裕仁親王の天皇即位。新時代を迎えた日本は満蒙処理という難題を抱えていた。昭和三年、張作霖爆死事件に端を発し、満州事変に至る昭和初頭の、日本の内と外を隈なく描く
昭和天皇の歩みを、その御誕生から太平洋戦争終結まで巨細に辿り、皇室を軸に再構成された異色の昭和史。全三千枚、激動の時代をふりかえる大河ドキュメント。
勇将・山下奉文のイメージは、実際の人間像とへだたりがある。合理主義者・山下大将の指揮官として激しく燃焼した生涯に焦点をしぼり、組織と責任の関係を考察した評伝。
帝国海軍の象徴であった大和は、ミッドウェー海戦、マリアナ海戦、捷一号作戦、沖縄での決戦と、海軍の興亡とともにあった。多くの資料、証言によるその全生涯の記録。
(上を参照)
上巻は石原莞爾、辻政信、草鹿龍之介、杉山元ら十五人、下巻はマーシャル、キング、シュパイデル、カイテルら十三人の参謀を組織と人の面から考察し、戦史の背後を埋める。
上巻は山本五十六、山下奉文、本間雅晴、東条英機、大西瀧治郎ら十四将星、下巻はマッカーサー、ロンメル、林彪、アイゼンハワー、ヒットラーら十三人の指揮官の個性・機略を考察。
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