作品
(上を参照)
徒らに勝敗にこだわる昨今の武道は技法に浮薄のそしりを免れないのではないか。剣道三段、抜刀術五段を誇る剣豪小説の雄が、現代に息づく古来の「武」の精神を辿る対談・エッセイ集。
武州忍藩主・松平忠国は天を仰いだ。この軍備で黒船を追い払えるのか。混迷の幕政。無力な朝廷。新時代の扉を押し開く忠国、松陰、直弼らの奮闘を描く群像ロマン。(うつみ宮土理)
東北の盟主にのぼりつめ、秀吉、家康の両雄と対峙しながらも、その座を堅守しつづけた一代の英傑の知恵と戦いを見詰める歴史巨篇
天下取りを果たした関白は茶や女性を愛する傍、朝鮮出兵を決断した。新資料を縦横に駆使、厳密な取材を基に送り出される秀吉の決定版
明智光秀を破り、天下取りの端緒を握った秀吉。胸に湧く野望の行く手は? 寵児の一生を軸に風雲の時代を描く歴史大河の雄編なる
豪放な君主の陰にこの忠臣団あり。戦国の余韻を残した江戸初期。初代和歌山藩主として紀州入りした徳川頼宣に仕えた剣の達人、至誠の臣のたぎるように熱いエピソード集。(新宮正春)
織田信長、徳川家康、紀伊国屋文左衛門、宮本武蔵ら、時流に乗って不可能を可能にし、ある者は天下を取り、ある者は財を成し、ある者は天下の剣豪となった男たちの「ここ一番!」。
朝鮮に再出兵したものの、戦局は行き詰まっていた。嫡子秀頼の将来を案じた秀吉は甥の関白秀次を処刑したが、我が身にも死が迫る
秀吉軍は破竹の勢いで北上。朝鮮国王は首都・漢陽を捨て、平壌へ逃げた。が、各地でゲリラが出没し、秀吉軍は撤退に追いこまれた
九州の雄・島津一族を平定した秀吉は、臣下にくだろうとしない関東小田原の北条氏政を二十万余の軍勢で包囲し、開城、降服させた
明智光秀を破り天下取りのきっかけを得た豊臣秀吉の波瀾に満ちた生涯。織田信長を描いた「下天は夢か」に続く大河歴史小説第二弾
(一を参照)
服部半蔵の命を受け東海道を行く伊賀忍者・吹雪算長のすさまじき任務。次々と襲い来る不気味な敵の正体は何者か。迫力の伝奇長篇
命を賭けて紀州みかんを江戸へ輸送し、巨万の利を得、材木商、貨幣改鋳で財を築いたが、一代で潰れた豪商紀伊国屋文左衛門の波瀾万丈の生涯を活写する。(多岐祐介)
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