作品
歴史の闇に埋もれた人々の声を作品に残してきた澤地久枝。その膨大な仕事の中から、今の読者に伝えたい文章だけを選りすぐった。
満州引き揚げからバブル崩壊まで。著者がつけた膨大な家計簿の中から、過ぎ去りし昭和の面影を探り出して綴る、珠玉のエッセイ集
満州引揚げからバブルまで。著者自身がつけた膨大な家計簿の中から、過ぎ去りし昭和の面影を探り出して綴る、珠玉のエッセイ集
文藝春秋読者賞受賞のベストセラー完全版。歴史の半分を支える女たちを通して甦る昭和史ノンフィクションの傑作。未掲載原稿収録
作家、医師、軍人、画家など、斯界の名士たち二十三人の鮮やかにして人間味溢れる生き方。大岡昇平、向田邦子、硲伊之助、榊原仟等
治安維持法下の愛と死、二人の妻と共に生きた廣津和郎、アッツ島の玉砕者からの手紙など、有名無名の九人の男と女が紡いだ必死の生
集まり散じて人は変われど、人間はいつも自分の繭の中にいる。心臓の手術、満州の思い出、様々な人との出会いをつむぐ珠玉の随筆
妻を捨て愛人へ奔った作家廣津和郎の“誠実真摯な人生”は何を残したのか。有名無名の女と男が紡いだ必死の生から昭和の闇を解く
日米双方に「悲劇」をもたらしたミッドウェー。その海戦で死んだ米側の父にはまだ見ぬ子がいた。その息子もまたベトナムから戻らなかった……。そして生還日本兵にも別の「悲劇」が。
様々な場所へ行き、人と会うけれど、帰るのは「一人の繭」の安らぎの中。一人暮しの作法、男と女の本音を綴った最新エッセイ集
足利銀行二億円詐取事件の女子行員、嬰児殺しの若い母親、冤罪の父を支え続けた加藤キクヨさんなど六つの事件の女性を追い、様々な人生模様をえぐり出した迫真のルポルタージュ。
夢中で取材をするほどに仕事が苦しくなってくる。それでも私はこの「苦い蜜」を集めずにはいられない――全著作の「あとがき」を収録し振り返る、作家澤地久枝の歩んできた道程。
「七人の侍」「生きる」等で忘れ難い名演を見せた俳優・志村喬。寡黙だが根は優しい“日本の父”を演じ続けた志村の生涯と魅力を綴る
ピカソ、シャガール、モネから岸田劉生まで十九人の画家による妻の肖像画を通してその素顔と生涯、男と女の運命的なドラマを描く
一九四五年八月十五日まで私は、日本の勝利に疑問を発する母に「非国民」という言葉を投げる少女だった――繰り返してはならぬ戦争の悲惨を胸に死者たちの声を記録する旅は続く。
ミッドウェー海戦で死んだ父にはまだ見ぬ息子がいた。息子はベトナムから戻ってこなかった……米国遺族の「終わらない戦後」を描く
孤独でも、愛がこわれても、そんなことで死んでたまるか。失恋と人間不信のなか、死にもせずに修羅場を生きぬいた著者の告白的恋愛論。遊色とは炎の宝石オパールの別名である。
啄木に魅かれるうち、その陰にいた妻・節子に出会った。二人きりの生活もなく二十六歳で夫が逝った後、彼女に遺されたのは病んだ身重の体と啄木の遺作の束だった――渾身の人物伝。
夢中で取材をするほどに仕事が苦しくなってくる。それでも私はこの「苦い蜜」を集めずにはいられない。還暦で省みるわが仕事と人生
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