作品
「太陽の季節」以来、半世紀以上にわたり作家として、そして政治家として脚光を浴び続ける筆者の、過激にしてピュアな傑作短編集。
目が見えず、耳も聴こえない「私」が綴る、孤独と絶望の日々——。生死を真正面から見つめる著者がおくる、感動の再生のものがたり
様々な状況での「生死」を真摯に見つめた表題作ほか、樹海での死を描いた佳作「青木ケ原」などを併録。生死と向き合う著者渾身の短篇集
大企業の乗っ取りを画策するやくざ、浅沼英造の前に現れた運命の女性とは——。激しい愛と現代社会の裏面を描いた石原文学の至高
江藤淳の絶賛を博した「鴨」、海からの生還を描く「遭難者」ほか近年までの十五篇に年譜・作品目録、著書目録を付す。解説・福田和也
処女作「灰色の教室」、芥川賞受賞作「太陽の季節」はじめ、純粋行為の可能性を追究する初期短篇から十五篇を精選。 解説・中森明夫
忘れがたい友人、海の素晴らしさ、路上の神々。作家の人生を不意打ちにした「時の時」を書き留めた傑作短篇集。 解説・宮本輝
最愛の弟・裕次郎との輝かしい青春の日々、闘病から死を看取るまで。ミリオンセラー「弟」ほか家族の絆を描く二作。解説・関川夏央
奇蹟の舞踏家・葛城東兵衛の人智を超えた所業を描く四部作「光より速きわれら」他、肉体感覚の極を描く三篇収録。 解説・河野多惠子
スエズ動乱での英雄的な行為、帰国後の虚しい愛欲。平和な日常に溺れゆく男の焦燥を描く「行為と死」他2篇収録。解説・西木正明
太平洋横断ヨットレース体験の結晶「星と舵」。海の仲間たちや恋人の老いと死を見つめる「風についての記憶」。解説・高樹のぶ子
欲しかったものを手にしながら、なぜ俺は不安へ落ちていくのか。大学生作家の青春を描く長篇と、死をめぐる短篇集。解説・坂本忠雄
母の姦通現場へ乗り込み、「家族」の虚妄を知った医学生・治夫。セックスと殺人は、医療と信仰は、彼の魂を救えるか? 解説・斎藤環
第一巻は長篇「刃鋼」。故郷を捨て、善悪を超えた真の自由をめざす卓治。孤独な魂の軌跡を描くハードボイルドの傑作。 解説・北方謙三
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