作品
なぜ私は体験していない南方の戦場や爆心地・長崎を書き続けるのか。出発点に立ち戻った作家の寓話的かつポリフォニックな中篇集。
原爆投下の長崎にこだわる作者の思索とイメージの深まりを示す傑作中編二作。「その日のすべて」を描くための、大胆で繊細な試み。
殉教の火に、原爆の火に焼かれながら、人はなぜ罪を犯し続けるのか? 欲望と贖罪、エロスと死の背反にもがく人間の「業」を描く傑作
てれんぱれんと頼りなく生きてきた父親には不思議な力が備わっていた。ある日、「わたし」に謎の女性が近づく。心に響く、静謐な物語
被爆したその日から「生」が始まった男が過去と行く末に思いをはせる「鳥」ほか、長崎の爆心地周辺で生きる人々を描く連作短篇集
死に瀕した父はなぜ「聖水」を信じ続けるのか? 佐我里さんは教祖か、詐欺師か? 芥川賞を受賞した表題作をはじめ、四篇を収録
日本文学の本流をリードし続ける芥川賞は未来を切り拓く道標でもある。第三期最終巻には第百二十三回から百二十五回の五作を収録
満月の夜、死者に再会できるという言い伝えのある蓬莱島。集団カウンセリングを受けるために島を訪れた夫婦を待ち受けるものは?
死に頻した「父」は、サギ師とよばれる幼なじみに「救済」を求めたが……芥川賞受賞作を始め物語の面白さを満喫させる四篇を収録
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