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「禍いの荷を負う男」亭の殺人

海外ミステリ復刊第四弾、田舎町の殺人騒動

平穏な田舎町で発生した殺人。ロンドン警察のジュリー警視や元貴族のメルローズ、ミステリ好きのアガサ叔母さんらが謎に挑む！

海外ミステリ復刊第四弾、田舎町の殺人騒動

「レインボウズ・エンド」亭の大いなる幻影

コヨーテをペットに連れた少女に導かれるままに、ジュリー警視の勘はサンタフェの美しい風景の奥に悲劇と裏切りの匂いを求めてゆく

「乗ってきた馬」亭の再会

春先の憂鬱にとらわれたジュリーのもとに、旧知の貴族夫人からお呼び出しがかかった。恩あるレディに頼まれて、アメリカの殺人事件を調べるはめになり、警視、ついに大西洋を渡る。

「酔いどれ家鴨」亭のかくも長き煩悶

シェイクスピアゆかりの地ストラトフォード。「お気に召すまま」観劇のあと、女性観光客が喉を掻っ切られて死んでいた。劇場パンフに走り書きされたソネットの二行に謎が隠されて？

桟橋で読書する女

昼間はカフェで働き、夜になると桟橋に電気スタンドを持ち出して本を読む女。諦めかけた人生でも、対岸の華やぎにまだ夢を見たいのか？　地方都市のアンニュイに満ちた好ミステリー。

「老いぼれ腰抜け」亭の純情

警視ジュリーが恋のとりこになった。相手は美貌の未亡人だがどこか暗い影がある。そのカギは亡き夫の過去にあると見て、親友の独身貴族メルローズを湖水地方へ調査に派遣する。

「古き沈黙」亭のさても面妖

ふさぎの虫にとりつかれたジュリー警視、休暇で訪れたヨークシャーのパブで、人品いやしからぬ婦人がいきなり夫を射殺するのを目にした。単純明快な事件のはずだが何か気にかかる。

「五つの鐘と貝殻骨」亭の奇縁

休暇中に遭遇した奇妙な殺人事件の被害者の妻と、テムズ川で見つかった女性の死体の顔は驚くほど似ていた。ただの偶然とは思えない二人の関係を、ジュリー警視が追う。

「独り残った先駆け馬丁」亭の密会

雨にけむるデヴォンの森で、若い女の絞殺死体が見つかった。ほぼ一年後、同じ手口で再び若い美女が殺される。二つの事件の関連は？　おなじみ警視ジュリーの執念の捜査が始まる。

「跳ね鹿」亭のひそかな誘惑

ペット殺しがあいつぐ小村アッシュダウン・ディーン。取材で滞在中の女流推理作家の愛猫も行方をくらまし、電話ボックスからは女の死体が……。警視ジュリーの〈パブ〉シリーズ。

「エルサレム」亭の静かな対決

クリスマスの五日前、雪の降り積む墓地でジュリーは一人の女に会った。彼はたちまち恋におちたが、再会したとき女は死体となっていた。小村のクリスマス風俗を背景にした第五作。

「悶える者を救え」亭の復讐

「バスカーヴィル家の犬」の舞台となった荒涼たるダートムアで、三人の子供が殺された。警視は地元警察のハードボイルド刑事と張り合いながら、旧家の女相続人に視線を向ける。

「鎮痛磁気ネックレス」亭の明察

バード・ウォッチングの老嬢が死体を発見した。ロンドンから四十マイル、たたずまいのどかなリトルボーンの村は騒然、警視に昇進したジュリーの、ロンドンと村を行き来しての活躍。

「化かされた古狐」亭の憂鬱

警部は真冬のヨークシャーへと重い腰を上げた。北海の霧につつまれた小漁村で若い美女が殺されたのだ。滋味横溢の情景描写と魅力的な人物造形、アメリカ産の英国風ミステリー。

「禍いの荷を負う男」亭の殺人

イギリス小村のパブが舞台の連続殺人。ロンドン警視庁のジュリー警部が、有閑貴族や“ミス・マープル”を髣髴させる老婦人とからみつつ事件に立ち向かう、英国風味満点のシリーズ。