作品
あらゆる性を可能にし、すべての汚辱を身に受ける高級ジゴロの青年。全篇にみなぎる性描写で大きな話題を呼んだ、急逝惜しまれる筆者の大胆、破天荒な長篇問題小説。(松山巖)
母なる土地熊野と訣別し、若者と老婆たちは冷凍トレーラーに乗って旅に出た――。哄笑とエロティシズム、聖と俗を生き生きと描く“現代遍歴譚”。中上文学の新生面を切り拓いた傑作。
〈男女〉〈男男〉〈男女男〉〈女男女〉とあらゆる性を可能にし、すべての汚辱を身に受ける青年。性を、人種を、国を超えた長篇問題作
異国での体験を基調に少年の眼で世界を眺めた三木卓氏の「鶸」。東北の一寒村に近代人の見失った民俗の中に、生と死の象徴を見出した森敦氏の「月山」ほか六篇。
郷里・紀州を舞台に、逃れがたい血のしがらみに閉じ込められた一人の青年の、癒せぬ渇望、愛と憎しみを鮮烈な文体で描いた芥川賞受賞作。「黄金比の朝」「火宅」「浄徳寺ツアー」「岬」収録。
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