作品
『時雨の記』で知られる芥川賞作家の中里。山荘での独居を楽しみ『秀吉と利休』を上梓した野上。豊かな日常を綴った極上の随筆。
女性で初めて芥川賞を受賞した中里、晩年になり代表作『秀吉と利休』をものした野上。2人の作家の豊かな想像力を育んだ、日常の記録
二十年ぶりの再会がふたりの心に火をともした。——熟年の男と女が、命を限りに燃えた美しく切ない恋を典雅に描く恋愛小説の名作
『スウィス日記』を著わし明治大正を代表する登山家で高山植物の低地培養に刻苦精励した辻村伊助の、我を忘れ夢を追い続けた生涯。名作『時雨の記』の作者の最後の作品。(近藤信行)
二十年ぶりの再会が二人の心に火をともした。初老の実業家と夫と死別して一人くらす女性の、命のかぎりに燃えた、美しく切ない恋
日本アルピニズムの草分けのひとり辻村伊助。高山植物の低地培養に腐心し、夢を追い続けた明治の男の生涯を描く著者最後の長篇
一庶民の市政に対するドン・キホーテぶりを活写した火野葦平氏の『糞尿譚』から、氷原で激突する男の闘いを描く寒川光太郎氏の『密猟者』まで第六?十回受賞の六篇
知人の華燭の典で偶然にも再会した初老の社長と、夫と死別して一人けなげに生きる中年の女性との間に、命をかぎりに燃えあがる哀切な恋を、美しく典雅に描く。(古屋健三)
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