作品
整形を繰り返すたび、むかし捨てた女の顔になっていく妻――。恐るべき人の業の深さを、これでもかとあぶりだす異色のホラー短篇集。
平田篤胤の「仙境異聞」に材を取り、現在の人間社会をあえて“魔境”と捉えた、超異色ホラー小説。
篤胤の前に再び現れた“天狗小僧寅吉”こと嘉津間。仙境を巡り歩き見聞した凄まじき奇譚の数々から、人間の抱える業が垣間見える
地方切捨ての日本政府にNOを突きつけ、独立を宣言した高知県。女性知事を中心に自給自足の国家を目指すが、やがて政府の反撃が
土佐へ流罪になった隠れキリシタンに女色の試練が! 古老の口から語られる、運命に弄ばれた土俗の叫び。濃密なエロスに満ちた7篇
土佐の古老の口から語られる明治初年の奇妙な出来事や奇怪な犯罪の数々。濃密なエロスとグロテスクなユーモアが横溢の傑作短篇集
7年目の愛人関係を微妙に揺るがす「ある気配」に、男は夢の中で気づいた——官能の虚無と豊饒を絶妙の筆致で描いた短篇7篇収録
不安と虚無に晒された都会に住む男女に訪れる一瞬の情動や官能そして破滅。大胆なイマジネーションと濃密な筆致で紡ぐ七つの物語
戦中にマレー半島に渡った薬売りの祖父と現代を生きる孫。二つの人生を通して描かれる戦争、家族、男女の愛と性。待望の書下し長篇
永尾玲は婚約者の広樹と姉の七回忌のために故郷の奈良へ帰ってきた。結婚を目前にして姉の綾が首を吊った蔵の中で、玲は珍しい鏡を見つける……それが惨劇の始まりだった。(三橋暁)
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