作品
十五年にわたって共に暮した飼犬を失い悲嘆にくれていた著者が、在りし日の愛犬コンタを偲ぶ。著者ならではの深い愛情と鋭い観察にみちた興味深いワンワン物語。(解説・中野孝次)
太古の昔から誰ひとりとして欠かすことのなかったこの粛々たる日々の習いを通して、面白おかしくも神妙に人生の滋味を探りつつ、その深奥を垣間見た古今東西の傑作名品アンソロジー。
作家のユニークな感受性に映るこの世の姿――人物、動物、好きな映画や音楽、そして文学の話までが、達意の名文で語られる、極上の酒のようなエッセイの愉しみ。(長部日出雄)
文学、絵画、音楽、そして社会……。戦後四十五年の混乱した日本を根柢的に見据える柔軟な感性と熟成した文明観。芳醇なエッセイ集
芥川賞は遂に社会的な存在となった。五味、松本、安岡、吉行、小島、庄野、遠藤、石原、近藤、菊村、開高、大江と絢爛たる偉容を誇る現代日本文学の主流派作家群
※未刊行の書籍は、刊行予定が変更になる場合があります。