作品
京都府警捜査一課の検視官に東大法学部出身二十九歳の警視が着任した。江夏冬子――瞳が大きくスタイル抜群の美人である。着任早々、女ならではの推理が冴える。(中島河太郎)
二百五十年の伝統を誇る西陣織の織元が可愛がっていた舞妓が殺された。そして当主の妻も。古都の美しさをあざむく血塗られた連続殺人にキャサリンが挑む。(郷原宏)
解決済みの殺人事件の犯人が名乗り出て関係者は大あわて。表題作など切れ味抜群の短篇集。「残酷な旅路」「恐怖の賀状」「黒枠の写真」「死者の掌」「孤独な証言」他二篇収録。(鮎川哲也)
新幹線の指定席を利用した鉄壁のアリバイなどトリックメーカー振りが際立つ短篇集。「死人が夜ピアノを弾く」「密会のアリバイ」「新幹線ジャック」「不用家族」「小さな密室」他二篇収録。
北野天満宮で舞妓の豆千代が殺された。容疑者は古都を彩る名士たち。日本画家の沢木と舞妓の小菊が活躍する、傑作長篇ミステリー
池加代子が自作のドラマにゲスト出演するため訪れた撮影所で女優が怪死。ポケットベルには22563(ぶっ殺す)というメッセージが……。表題作など全六篇。(山村正夫)
美人推理作家・池加代子の娘で女優の梨花がシドニーで失踪。そして友人の新聞記者細川もゴールドコーストで殺された。人気リゾートを舞台にした傑作長篇。(スコット・アイルランド)
雪まつりの会場で、雪だるまの中から美女の他殺死体が。容疑者に擬せられた友人を救うため、真犯人の鉄壁のアリバイに挑戦するキャサリンと浜口一郎の名推理。(今田美奈子)
旅行雑誌の記者をしている由加子は、取材で訪れた金沢で学生時代の友人と再会するが、数日後に彼の死体が京都で発見されて……。二つの古都を結ぶ華麗なミステリー絵巻。(山下勝利)
自作のテレビドラマにゲスト出演した推理作家池加代子のポケベルに暗号が入り、直後に女優が殺された。池加代子シリーズ四篇収録
ガンで入院中の老女を見舞う息子夫婦と孫の正体は? 看護婦・戸田鮎子シリーズ。「レンタル家族殺人事件」「ポールポジション」「代理母殺人事件」「冷凍された殺意」収録。(片岡秀太郎)
京都に住む池加代子は人気推理作家。娘で女優の梨花がオーストラリアで仕事中に誘拐された……狩矢警部も大活躍する傑作長篇推理
看護婦戸田鮎子が勤める病院で中絶手術をした女性が水死体で発見され、鮎子のもとには無言電話が――新聞記者田原とのコンビで謎を解くシリーズ第二弾。傑作四篇を収録。(塩沢とき)
キャサリンと狩矢警部が活躍する二篇と看護婦・戸田鮎子と新聞記者・田原陽一シリーズ二作が合体。「流れ橋殺人事件」「竜の寺殺人事件」「閉ざされた声」「不倫の代償」収録。(片岡秀太郎)
事件の発端は京都・島原での華麗なる大夫道中のさなかだった。桔梗大夫が殺されたのだ。推理作家で美人ニュースキャスターの沢木麻沙子が連続殺人事件の謎に迫る。(山村紅葉)
表題作ほか京都を舞台にしたスリリングな推理短篇集。「割りこんだ殺人」「一流ブランド殺人事件」「京都観光殺人旅行」「京都白梅寺殺人事件」「華やかな復讐」他一篇収録。(中島河太郎)
仲よしOL三人組がNTT株を機に株をはじめた。マネーゲームを背景に次々と起きる謎の殺人。推理しながらみるみる株が分かる、著者ならではの財テク・ミステリー。(北浜流一郎)
宇治、祇園、嵯峨野……仲良しグループの男女六人が京都へグルメ旅行に出かけたが、旅行中に仲間の二人が殺された。京料理とミステリーのおいしさがこぼれる会心作。(政田一喜)
“永遠の二枚目”といわれた長谷川一夫は、ただ観客のためだけに二枚目を演じ続けた。生立ち、恋、名声、刃傷事件から財産まで、男の花道の真実を大胆に描く長篇小説。(郷原宏)
※未刊行の書籍は、刊行予定が変更になる場合があります。