作品
別れた兄を探す男が、「かわせみ」の軒先に立っていた。兄弟は再会を果すも、雨の十三夜に永久の別れが。人情捕物帳表題作他七篇
江戸に押込み強盗が多発、「かわせみ」へ届けられた三味線流しおきんの結び文が解決の糸口となる。他に「岸和田の姫」「息子」「源太郎誕生」など七篇を収めた大好評シリーズ第十二集。
華麗なる結婚で人気挽回をもくろんだかつてのお嬢さん女優の計算違い、代役からスターの座へ登りつめていく新人。二人の女優の明暗の中に、芸能界の裏側をリアルに描く長篇小説。
八丁堀の湯屋には女湯にも刀掛があった。ある日、大黒湯の女湯で同心が殺される……表題作ほか七篇。江戸情緒ゆたかな人情捕物帳
二十六日の月の出を待ち一句ひねろうと、同好の士と共に目白不動へ出かけた俳諧師が川に浮かぶ。“かわせみ”の人々の勘は絶好調。ほかに「女同士」「犬の話」など七篇。(藤森秀郎)
閻魔堂で娘が晴着を切られ、数日後、堀留小町が殺された。犯人は意外な人物。“かわせみ”の面々が人間味豊かにおくる捕物帳シリーズ。ほかに「源三郎祝言」「橋づくし」など七篇。
父の連れ子に母の連れ子、そして両親の実の子という複雑な愛憎の中で育った美しき三姉妹。砂漠の束の間の春に咲く花の如く、華やかに寂しい人生を描いたミステリー・ロマン。
大名家の御後室が恋文を盗まれて脅され、東吾がまた一肌脱ぐ。晴れて夫婦となったるいと東吾に、大川端の“かわせみ”は大賑わい
一人の男のエゴに振り回される三人の女。そしてそれは殺人事件をも引き起こす。建築家夫人、銀座の高級クラブのママ、女子大生、それぞれの生き方を通して現代の愛を描いた長篇。
神田界隈で女の行方知れずが続出。神かくしはとかく色恋の平仄あわせに使われるというが……。東吾の勘が冴える。表題作ほか七篇
商用で江戸へ来た男が次々に姿を消す。どうも“安囲い”の女が関係しているらしい。“かわせみ”の面々による人情捕物帳。ほかに「藍染川」「美人の女中」など全七篇を収録。
北条氏は将軍頼家の命を狙い源家の衰退を図る。頼朝の落胤・智太郎は宗像水軍を従え立ち向かう。水軍、朝廷、鎌倉幕府の関係をめぐる日本裏面史に挑む著者初の歴史長篇。(伊東昌輝)
節分の騒ぎの渦中に起きた殺人事件。現場から鬼の面をつけた男が逃げていった。ご存じ“かわせみ”の面々が東奔西走する人情捕物帳
ご存じ“かわせみ”の面々が大活躍する人情捕物帳。白萩屋敷の孤独な女主人の恋をミステリアスに描く表題作、「美男の医者」「恋娘」「絵馬の文字」「水戸の梅」など八篇を収める。
江戸に多発するおしこみ強盗を三味線流しの夜鴉おきんのヒントによって無事解決。おなじみ神林東吾らが大活躍の人情捕物シリーズ
とても育つまいと思われた未熟児の小さな命が、幾度かの危機を克服して奇跡的に育った。嫁姑の葛藤、家庭内のトラブルをのりこえて、一つの命を守る涙と感動の力作。
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