作品
高瀬舟で江戸に戻る途上で殺された米屋の主人の懐中に百両もの大金が。金の使途から下手人を推理する東吾の活躍。表題作など八篇
御殿山のお屋敷の庭でかくれんぼをしていた源太郎と花世が、迷い込んだ隣家で殺人現場を目撃して……。表題作ほか「マンドラゴラ奇聞」「残月」「江戸の節分」など全八篇収録。
源太郎と花世が放火事件に巻き込まれる表題作や、「かわせみ」に待望の長子誕生の顛末が描かれる「立春大吉」など、全八篇を収録
能楽師・鷺流宗家に伝わる一子相伝の秘曲を継承した美少女に魔の手が迫る。無事、事件を解決した東吾にも隠し子騒動が持ち上がり揺れる大川端模様。「かわせみ」ファン必読の一冊。
宿屋を狙った連続盗難事件の陰にいま江戸で評判の祈祷師、清姫稲荷のおりょうの姿がちらつく。果してその正体は。表題作ほか七篇
東海道新居宿、汐見本陣の娘お美也は夫が早世、息子とも別れ、実家に戻った。家門の柵に傷つきながら、幸福を模索する長篇時代小説
(上を参照)
商社の御曹司と人気デザイナー一族、それぞれの絹への熱い思いが、新しい愛を生む。イタリア、スイス、日本、香港を舞台に、シルクを愛した男と女が繰り広げる芳醇なるロマン。
花見の途中に寄った玩具屋の子供が、大店の跡目相続に巻き込まれていた。祖父も母も殺された少年が、御宿「かわせみ」に辿り着く
生き別れの兄を探す男が、「かわせみ」の軒先に立っていた。兄弟は再会を果たすも、雨の十三夜に永久の別れを迎える。表題作他「尾花茶屋の娘」「春の鬼」「百千鳥の琴」など七篇を収録。
「かわせみ」の女中頭お吉が、深川の骨董屋でよりどり一箱一両の古物を買ってきたが、掘出物には裏があり事件となる。表題作他七篇
小説に、芝居に、と多忙多彩な活躍をつづける著者が、女として妻として母として、四季の移りかわりの中で心にとめたあれこれを、軽妙洒脱に書き綴った膝を打つエッセイ集。
八丁堀の湯屋には女湯にも刀掛がある、という不思議が悲劇を生む。表題作の他、「ひゆたらり」「びいどろ正月」「春や、まぼろし」など七篇を収録した“かわせみ”シリーズ第十六集。
かくれんぼをしていた源太郎と花世が迷い込んだ隣家で、人が斬られる。子供達が目撃した事件は奥が深かった。人情捕物帳八篇収録
大名家の御後室が恋文を盗まれ脅される。八丁堀育ちの血が騒ぎ、東吾がまた一肌脱ぐのだが。表題作ほか、るいと東吾が晴れて夫婦となる「祝言」「雪女郎」「わかれ橋」など七篇を収録。
能楽師・鷺流宗家、一子相伝の秘曲を伝授されていたために先代の隠し子が狙われる。東吾の子らしき男児も現われて揺れる大川端模様
神田の周辺で女の行方知れずが続出する。神かくしはとかく色恋のつじつまあわせに使われるというが……東吾の勘がまたも冴える。御宿“かわせみ”の面々による人情捕物帳八篇収録。
山の手の住宅地で飼犬が次々と毒殺される。事件は三年前の交通事故に関係あり、とみた犬の訓練士と気弱な獣医のおかしな二人が、愛犬ビーグルと共に謎を追うユーモアミステリー。
ミラノで過熱する絹織物競争。商社の御曹司たちとデザイナー一家、それぞれの愛の思惑。現代のシルクロードを描き出す力作長篇小説
節分の日に起きた殺人、現場から鬼の面をつけた男が逃げた。表題作の他「麻布の秋」「忠三郎転生」「春の寺」など六篇。大川端の御宿“かわせみ”の人々が贈る人情捕物帳。(山本容朗)
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