作品
10年ぶりに会った女は、男の会社の会長の妾だった。表題作「危険な斜面」ほか、刑事の張り込みを描いた「失敗」など全6篇を収録
耶馬台国はどこにあったのか。古代史のロマンと推理の面白さを結晶させた清張古代史の原点。「形」「寝敷き」「断線」計4篇を収録
東京の閑静な住宅街で深夜に起きたトラック事故。その裏に隠された驚くべき人間模様とは? 「事故」「熱い空気」サスペンス味溢れる傑作二篇
肖像画家としてうだつのあがらぬ日々を送る夫と、夫のため注文取りに奔走する妻。だが、日々色気を増す妻に夫の疑念が生まれ……
非公開・弁護士なし・上告なしの秘密審理の末、青年将校らは銃殺刑に。呪詛の言葉と「天皇陛下万歳」の叫びの後に残ったものは……
「兵に告ぐ。勅命が発せられたのである、既に天皇陛下の御命令が発せられたのである」日本を震撼させた4日間は、悲劇の終幕へ
事件当日の決行部隊の動静、重臣襲撃の様子を綿密な取材で異様な緊迫感とともに活写。「襲撃」「諸子ノ行動」「占拠と厳戒令」を収録
「北、西田と青年将校運動」「安藤大尉と山口大尉」「二月二十五日夜」を収録。独自の取材と資料で複雑な人間模様を描き、核心に迫る
陸軍省内で白昼堂々軍務局長を斬殺した「相沢事件」。新資料を駆使して軍閥暗闘の内幕を解明していく。他に「軍閥の暗闘」「相沢公判」
ファッショの嵐が日本を抑圧していく様に肉迫する「小林多喜二の死」「京都大学の墓碑銘」「天皇機関説」「陸軍士官学校事件」を収録
不況の暗い時代に青年将校が決起した「『桜会』の野望」「五・一五事件」。共産党の大検挙を陰で演出した「スパイ“M”」の正体に迫る
“夫婦交換”というゴシップを読みといた「潤一郎と春夫」をはじめ「満洲某重大事件」など世情を多角的に映しだす全五篇を収録
清張にかかると昭和史はこんなにも生々しく、面白い。第1巻は、「陸軍機密費問題」「石田検事の怪死」「朴烈大逆事件」他、全5篇
家斉の愛妾お美代の方と背後の黒幕、石翁。腐敗する大奥の一掃を目論む寺社奉行淡路守。両者の罠のかけ合いを推理手法で描く大作
権力の圧力で真実解明を妨害された怪事件の封印を解いた衝撃の大作。名推理として名高い「下山国鉄総裁謀殺論」「帝銀事件の謎」等
文春文庫30周年記念企画。「砂の器」で再び注目を浴びている松本清張の傑作短篇を宮部みゆき氏がセレクト、すべてに解説を付す
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