作品
鉄鋼王の死を糸口にあばかれる、政財界を巻き込んだ巨額の不正。戦後に急成長を遂げた企業の内幕を描く壮大な社会派推理小説
福岡・香椎海岸で発見された男女の死体……社会派推理小説というジャンルを確立し、〈空白の4分間〉が謎を呼ぶ鉄道ミステリー
軍人支配、敗戦、経済復興。昭和50年を機に、ライフワーク「昭和史発掘」に城山三郎、五味川純平、鶴見俊輔の3氏と再チャレンジ
戦争ほど面白い人間ドラマはない。指揮官の駆け引き、決断。将兵の心理と運・不運のハプニング。清張の眼が描き出した鮮やかなドラマ
10年ぶりに会った女は、男の会社の会長の妾だった。表題作「危険な斜面」ほか、刑事の張り込みを描いた「失敗」など全6篇を収録
耶馬台国はどこにあったのか。古代史のロマンと推理の面白さを結晶させた清張古代史の原点。「形」「寝敷き」「断線」計4篇を収録
東京の閑静な住宅街で深夜に起きたトラック事故。その裏に隠された驚くべき人間模様とは? 「事故」「熱い空気」サスペンス味溢れる傑作二篇
肖像画家としてうだつのあがらぬ日々を送る夫と、夫のため注文取りに奔走する妻。だが、日々色気を増す妻に夫の疑念が生まれ……
非公開・弁護士なし・上告なしの秘密審理の末、青年将校らは銃殺刑に。呪詛の言葉と「天皇陛下万歳」の叫びの後に残ったものは……
「兵に告ぐ。勅命が発せられたのである、既に天皇陛下の御命令が発せられたのである」日本を震撼させた4日間は、悲劇の終幕へ
事件当日の決行部隊の動静、重臣襲撃の様子を綿密な取材で異様な緊迫感とともに活写。「襲撃」「諸子ノ行動」「占拠と厳戒令」を収録
「北、西田と青年将校運動」「安藤大尉と山口大尉」「二月二十五日夜」を収録。独自の取材と資料で複雑な人間模様を描き、核心に迫る
陸軍省内で白昼堂々軍務局長を斬殺した「相沢事件」。新資料を駆使して軍閥暗闘の内幕を解明していく。他に「軍閥の暗闘」「相沢公判」
ファッショの嵐が日本を抑圧していく様に肉迫する「小林多喜二の死」「京都大学の墓碑銘」「天皇機関説」「陸軍士官学校事件」を収録
不況の暗い時代に青年将校が決起した「『桜会』の野望」「五・一五事件」。共産党の大検挙を陰で演出した「スパイ“M”」の正体に迫る
“夫婦交換”というゴシップを読みといた「潤一郎と春夫」をはじめ「満洲某重大事件」など世情を多角的に映しだす全五篇を収録
清張にかかると昭和史はこんなにも生々しく、面白い。第1巻は、「陸軍機密費問題」「石田検事の怪死」「朴烈大逆事件」他、全5篇
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