作品
なぜ旅に出るのか。なぜ旅を続けるのか。そしていかにして旅を終わらせるか……。「ここではないどこか」に魅せられた十人との対話
ノンフィクションとは何かを問いつづけてきた著者が、方法、異国、作家、書物、時代の各分野にわたり、自らの軌跡を語るエッセイ集
歩く、会う、読む、書く、見る、暮す……様々なスタイルの文章で、「ノンフィクション作家」としての自己を見つめる全エッセイ
ライバルを倒し、記録に挑み、王座を手にした男たちも頂点から降りる時がくる。彼らの呻き、喘ぎ、呟き、そしてその沈黙が、今再び「敗れざる者たち」の世界に反響する。(伊藤精介)
王座を目指す精進、王座を手中にする歓喜。相手を倒し記録に挑み頂点を極めた人間の見たものは。スポーツノンフィクションの傑作
三浦和義、趙治勲、石原慎太郎、小椋佳、山田泰吉、多田雄幸ら六人の運命という名の馬車に束の間同乗して、それぞれの心を克明に描き切った人物ノンフィクション。(小林信也)
ライフ誌を中心とした華々しい活躍、秘話・イングリッド・バーグマンとの恋、そして取材中の死という、劇的な終結にいたる後半生
戦場を舞台に鋭く人間をとらえた不世出の写真家キャパ。その処女作から遺作までを一望のもとに眺められる唯一無二の決定版写真集
冒険家であり、勇気の人であった報道写真家の伝説に満ちた生涯を丹念に辿り、ブダペストでの青春からスペイン戦争従軍までを描く
著者は二十代に「三十すぎると自分に可能なことが地図のようにはっきり見えてくる」との言葉に強い印象を受けた。しなやかな感受性を通して見た異国、自分自身を語る。(新井敏記)
どんな作家にも呑み込まれないぞとの気負いを少年時代に抱いたという著者が、優れた読み手との評判を得た連載書評と井上ひさし、向田邦子、山本周五郎らの作家論を収録。(杉山隆男)
ノンフィクション作家として真摯に方法論を模索しつづけてきた著者が、何故書くのかについて語るとともに、体験的な取材論、ニュージャーナリズム等について率直に綴る。(黒川創)
三浦和義、趙治勲、石原慎太郎ら六人が走らせる運命という名の馬車に、束の間同乗して心のひだを克明に描く人物ノンフィクション
右翼に使嗾されたのではない自立した十七歳のテロリストと、ただ善良だったわけではない人生の苦悩を背負った六十一歳の野党政治家が交錯する一瞬を描き切った、大宅賞受賞作。
自衛隊、アングラ演劇、ピンク映画、歌謡曲、零細工場などにあって、それぞれの生きがいを模索しつつ、七○年代の青春を流れゆく若者たちの生々しい心情を自らの目と足で捉えた。
クレイになれなかった男・カシアス内藤、栄光の背番号3によって消えた三塁手、自殺したマラソンの星・円谷幸吉など、勝負の世界に青春を賭けた者たちのロマンを描く。(松本健一)
尾崎将司、唐十郎、河野洋平、秋田明大、安達瞳子、畑正憲、中原誠、山田洋次、市川海老蔵、小沢征爾たち十二人とともに酒を酌み、ともに旅して探った、現代を現代的に生きる人物紀行。
少年の刃が委員長の胸を貫いた瞬間に社会党への弔鐘が鳴った。テロリストと野党政治家とが交錯する一瞬までをたどる大宅賞受賞作
ボクシングの内藤・輪島、野球の榎本・土屋、マラソンの円谷ら、勝負の世界に青春を賭けて燃え尽きていった者たちのロマンをえがく
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