作品
山中で棒を振り回していた少年は、13歳にして試合相手の頭蓋をかち割った――。自身も剣の達人である著者が描く凄絶なる歴史長編!
敵対する者は斬る、隊規を乱す者は斬る。士道不覚悟は切腹。江戸から上洛した烏合の衆が、問答無用の殺人集団に変貌してゆく殺伐たる実像を新視点から活写した力作長篇。(桶谷秀昭)
命を賭けて紀州みかんを江戸へ輸送し、巨万の利を得、材木商、貨幣改鋳で財を築いたが、一代で潰れた豪商紀伊国屋文左衛門の波瀾万丈の生涯を活写する。(多岐祐介)
『下天は夢か』『夢のまた夢』に続く「夢」三部作の掉尾。ついに日本六十余州を掌中にした天才治世家、徳川家康の生涯に迫る――
凡夫往生とは? 己にとらわれる心とは? 開祖・親鸞聖人の教義の源流に、熱心な門徒である著者がせまり、判りやすく説き明かす
北辰一刀流の使い手赤星速水は西郷隆盛より、禁制品の生糸を極秘に買い、横浜の外国商館で売り捌く密命を受け、東への旅に出た
歴史に名を刻んだ剣豪、現代に生きる伝説的な武人。その壮絶な技と人生を通じて、日本人の武とは何かを考える、著者渾身の意欲作。
渇いた心が信長を天下統一へと駆り立てた。「下天は夢か」から四半世紀を経て、より深い人間解釈によって描かれる津本文学の集大成。
勝海舟、坂本龍馬、山岡鉄舟など、幕末維新の世にひと際光を放った七人の剣士たち。それぞれの剣の道を枯淡の筆致で描いた短篇集。
桶狭間の戦い、本願寺との死闘。信長は生涯何度も死を垣間見るが、全ては幼少期母に疎んじられた経験にあった。新解釈による信長伝。
幕府直轄の伊賀隠密組頭、剣豪算長は、天下の転覆を図る一派や、汚職腐敗の巣窟よりの刺客から、生き延びることができるのか?
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