作品
歴史に名を刻んだ剣豪、現代に生きる伝説的な武人。その壮絶な技と人生を通じて、日本人の武とは何かを考える、著者最後となる一冊。
織田信長、徳川家康、紀伊国屋文左衛門、宮本武蔵ら、時流に乗って不可能を可能にし、ある者は天下を取り、ある者は財を成し、ある者は天下の剣豪となった男たちの「ここ一番!」。
徒らに勝敗にこだわる昨今の武道は技法に浮薄のそしりを免れないのではないか。剣道三段、抜刀術五段を誇る剣豪小説の雄が、現代に息づく古来の「武」の精神を辿る対談・エッセイ集。
処女航海の途上、沈没した海援隊のいろは丸。龍馬の奸計と陽動作戦に紀州藩は次第に追い詰められて……。入魂の新しき龍馬像!
幕末から明治。一刀正伝無刀流を開き、勝海舟、西郷隆盛らと親交を重ね、明治天皇の信頼も得た鉄舟の剣の奥義を究めた生涯を描く
明治初年、和歌山へやってきた撃剣興行一座の一番の遣い手に挑まれた男の腕の冴えを描いた表題作他7篇。新鮮で骨太な作品ぞろい
幕末の京で“不敗の剣法”と畏怖された示現流。開祖・東郷重位の軌跡を活写する表題作のほか、「桜田門外の光芒」「寺田屋の散華」「煙管入れ奇聞」など名剣豪小説の揃い踏み。(武蔵野次郎)
家光の密命を受け、諸国を巡り仇なす者を討つ。若き十兵衛の隠密旅と名勝負をドラマチックに描いた、剣豪小説の決定版。全七話
幕末激動期、紀州藩を脱藩した東使左馬之助は、おのれの剣技に磨きをかけ、勤皇・佐幕が激突する混迷の時代の中を颯爽と生きぬく
血塗られた信長軍数万に、固い信仰とともに、鉄砲を手に立ち向かった紀州雑賀衆。少年・七郎丸は戦乱の中で成長していく!
服部半蔵の命を受け東海道を行く伊賀忍者・吹雪算長のすさまじき任務。次々と襲い来る不気味な敵の正体は何者か。迫力の伝奇長篇
奇行のゆえか国内よりは海外での評価が高く、イギリスの科学雑誌「ネイチャー」に続々と論文を発表した南方熊楠。研究分野も、民俗学、民族学、菌類、粘菌類、藻類など多岐に渡った。 無類の天才学者の破天荒な生涯に迫る。解説・多岐祐介
秀吉に滅ぼされた鉄砲傭兵集団・紀伊雑賀衆の遺児、孫二郎は、江戸、京都での剣術修行を終え、さらに南蛮の海を目指すのだった
渡米、南米放浪、英国生活の後、郷里和歌山で生涯を独学研究に没頭した南方熊楠。奇行・博覧強記と背中合せの孤独、矜持と鬱屈の全体像を同郷の著者が描破した大河評伝。(多岐祐介)
武術の高段者を指1本で吹き飛ばす魔法の術技「大東流合気柔術」を実際に体験した津本氏が名人・佐川幸義の生涯と合気の秘密に迫る
13世紀日本。収奪と貧窮の時代に、善人でいては生き延びられない衆生を救うため阿弥陀仏の信仰を深めた親鸞の思想の核心とは
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