作品
芥川賞が百一回目を迎えた時、奇しくも時代は昭和から平成へ移り変わった。第百一回から百五回までの六作品と選評・自筆年譜を収録
かつて結婚を諦めた真澄との危うい関係に揺れる千秋は、初恋のひとが余命僅かなことを知る。地唄舞の世界に生きる女を流麗に描く
聞くことはできるが話すことのできない帰国子女の少女期から結婚までの間に見たさまざまな人間模様を描く芥川賞受賞の表題作を始め、気鋭の女流が描く清新な短篇全三作。(藤田昌司)
かつて一度だけ関係のあった、父の後妻の連れ子である「弟」がアメリカから帰ってくる。夫と「弟」との間で揺れる複雑な感情……
聞くことはできるが話すことのできない帰国子女の、少女期から結婚までの間に見たさまざまな人間模様を描く芥川賞受賞作ほか二篇
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