作品
死、離別、病気、ぼけ……誰もがいつかは向かいあう現実や哀しみに対する、深く静かな慰めと穏やかなまなざしで綴られた7つの短篇。
自らの最期を予言した「おがみや」ウメさん。その死をきっかけに僧侶・則道は、中陰という“この世とあの世の中間”を受け入れていく
龍が淵公園、櫟平団地、四雁川。芥川賞作家が想像の町を舞台に人々の生と死を緻密に描く。仏教、禅に通じる世界観の豊かな短篇集
父が呆けたと兄から知らされ、実家へ戻ってきた幹夫は、介護のプロ・佳代子と出会い、父との暮らしの中で新しい世界を知っていく
禅とは、自分のなかにサンショウウオを住み着かせること——。ヌボーッと動じない生き方を探り「明るい」生活を目指すエッセイ集
「あくび指南」「寿限無」「芝浜」など10の名作を挙げ、仏教の視点や現代の考察を取り入れた、丁々発止の対談集。全席あらすじ付き
記憶をさまよう父と暮らす幹夫は、介護のプロ・佳代子と出会う。部下や家族を演じるうちに二人は……僧侶作家があたたかく描く人の絆
京極夏彦・山折哲雄・梅原猛・五木寛之はじめ豪華ゲスト9人との対談集。生と死、この世とあの世、科学と宗教などを深く探求する
お布施の金額、愛犬のお墓、夫の散骨、死刑やボランティアへの考え方などお寺に持ち込まれる様々な悩みに玄侑和尚がお答えします
21年ぶりのご開帳の準備に追われる主人公が、「あれは偽者だ」と言われ困惑する。誰の記憶が正しいのか? 芥川賞作家の短篇集
芥川賞作家であり、現役僧侶の著者が、五木寛之氏、京極夏彦氏らの作家や、医師、宗教家、学者と語らい、現代人の行き方を深く問う
日本文学の本流をリードし続ける芥川賞は未来を切り拓く道標でもある。第三期最終巻には第百二十三回から百二十五回の五作を収録
供養とは記憶を物語から解放することなのか。表題作に人工透析を続ける妻のある望みと夫婦の愛を問う「ピュア・スキャット」併録
自ら予言した日に幽界へ旅立った「おがみや」ウメさん。僧侶・則道は法事を執り行いながら、妻の切実な問いに向き合おうとする。
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