作品
人生のある時ある所の幸せと哀しみ――。成熟した男と女の微妙なこころの綾を、著者自ら見聞きした実話をもとに“嘘半分、本当半分”でふんわりと纏めて描いた、余韻を残す十六掌篇。
年をとるということは、生き方と同じ比重で、死に方を考えるということである――。取材で出会った人々や、旅先の美味などについて語る現代版徒然草。向田邦子を偲ぶ一文も収録。
この十年、人の心は、人の暮らしはどう変わったのだろうか?女性、老人、身障者、過疎地の人……彼らは今幸せだろうか。心に残る人々を再訪し、十年の時の意味を探る意欲的ルポ。
大晦日に毎年届くローストビーフは、息子から母への愛の便り。コックになった長男と母との交流をえがいた表題作のほか、忘れえぬ人々との出会いを綴る二十三のエッセイ。
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