作品
丸ビルの弁護士事務所で働く寒椿家康。居候弁護士、略してイソ弁。靴も服もイタリア製の伊達男が、法の網をくぐる輩を相手に大活躍
誘拐されたアメリカとソ連の外交官子女を救出するためにベネチアへ向った岩崎白昼夢の活躍を描く表題作をはじめ、「殺人者はL・S・D」「殺し屋のお値段」等力作全六篇を収める。
三十年前に死んだはずの男が生きていた。そして恐るべきたくらみが進行していた。時はあたかも“北京暴乱”。大陸へ飛んだ岩崎警視正は何を思う? 新構想で描く長篇力作。(植村修介)
太陽の沈む場所を求めて西へ行った男の旅を描く表題作を初め、著者の多彩な筆致を示す「瀬戸内少女歌劇団」等、全七篇の短篇集!
大財閥の一人娘住井美加はサンフランシスコで私立探偵だった。黒人の夫をともない帰ってきて、田園調布で探偵局を開設した。早速“殺し”が発生し、颯爽と美加は現場へ急行する。
警視庁警視正岩崎白昼夢。捜査一課で殺人係の刑事として活躍。天才的な語学とコンピューター頭脳を駆使して、数々の難事件を解決してきた。スーパースター、いよいよ文庫に登場!
日本人の大陸雄飛の夢は、大東亜戦争とともに滅んだ。その夢とともに生き、共に死んだ伊達順之助の波瀾万丈の生涯を描く力作長篇
日本の大財閥の一人娘で、サンフランシスコ一の可愛い私立探偵・住井美加が、大男の黒人の夫を連れて帰ってきた。そして学友二人と探偵事務所を開く……。「ぶりっこ探偵」第二弾。
御側用人田沼意次が台頭する頃。下谷黒門町の岡っ引越生の猪之吉、人呼んでおこぜのぶたきちが主人公。極めつきの醜男で御用風を吹かせて脅し取った金が縁の下にうなっているのだ。
神戸の大富豪の娘・翁エリカが、両親の命令も聞かばこそ、従兄のCIA職員ジェームス・主水と手を組んで、マフィアの資金源“黄金の三角地帯”を急襲するアドベンチャー・ノベル。
日本の大財閥の一人娘が、なんとサンフランシスコで探偵稼業。その上、同棲中の恋人は黒人警部という破天荒。暗黒街のボス共とわたりあい、ダウンタウンの殺人事件を次々と解決。
日系熟年美女・アガサは、ロスアンジェルスで一番の腕利き私立探偵。マフィア幹部の未亡人という肩書きを武器にして、CIA、FBIなどを手玉にとってあばれ回る痛快ミステリー。
敗戦と同時に送りこまれたウランバートルの収容所は、厳寒と飢餓と暴力の坩堝だった。帰国を待たず異国の空に空しく散った戦友たちへの鎮魂の祈りをこめた直木賞受賞作。(尾崎秀樹)
収容所はまさに地獄。軍律の崩壊した集団のなかで、飢餓と暴力に耐えた僕の青春。弱肉強食の熾烈な人間模様をえがく直木賞受賞作
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