作品
三十歳を目前にした夜、真代にきた三件の電話。止まっていた時間が今動き始める。現代家庭の中に新しい愛の形を探る長篇恋愛小説
自分探しは大切だけれど、時にはこだわりを捨て吹く風にまかせてみると新しい発見があるかもしれない。結婚、離婚、OLそして小説家となった著者が随想でえがいた“素裸な自画像”。
私は会社の学級委員。伝票の不正も邪な情事も許さない。さあさ、積みましょ、善根を。いざ、戦闘開始!コミカルタッチの恋愛小説
初夏の休日。年下の愛人と向かう郊外の町には前夫が住んでいた。自立した女性の愛と性の深奥を見つめる表題作以下、「琥珀」「もう一人のあなた」など未踏の恋を描く魅惑の八篇(園田恵子)
離婚して五年。三十歳の誕生日に三人から電話がかかってきた。妻子ある建設技師と恋におちたOLに思いもよらぬ世界がひらけて…
「時に泣いてこそ男」と男どもを叱咤。悩み多き女性を激励。その合い間、静かに感じる北国に暮す歓び。創作活動の現場にもご招待。勇気と安らぎが渾々と湧く福音に満ちたエッセイ集。
札幌の銀行に勤める塚本慶子は二十九歳で独身。仕事は有能で上司の信頼は厚く、部下からは慕われる。が不倫に巻き込まれ、会社から社内スパイを要請された。さあ大変。(植田康夫)
十年前に離婚した夫が、再婚して子供までいると聞いた女は、歳下の愛人を連れて、元の夫が住んでいる街を訪れた。表題作以下八篇
去りゆく男と待つ女。愛人生活に疲れた娘とゲイバーの青年など、様々な愛の行方を鮮やかに捉えた芳醇なロマン。「ありふれた夜に」「緑光るとき」「水にゆらめく」を併録。(東村有三)
小説を書いてばかりでは味けない人生だ。合い間をぬって人々と出会い、気のおけない友とは酒をくみかわす。ああこれぞ豊かな人生
ホテルで女主人の到着を待つ若い男女。その背後に潜むエゴイズム、孤独感を澄明な文体で彫琢、愛と性のかかわりをさぐり直木賞に輝く優品。「鳥、とんだ」「三月の兎」を併録。(植田康夫)
銀行勤めの塚本慶子は二十九歳でまだ独身。仕事は有能、会社は管理職への登用と引きかえに、女子行員の動向をスパイせよと言うが
(上を参照)
去りゆく男と待つ女、愛人生活に疲れた娘とゲイバー勤めの青年、社長と関係を結ぶ女子社員など、さまざまな愛の行方を描く作品集
男と女――その愛と性のかかわりの背後にうごめくエゴイズムや孤独感、焦躁感を、澄明な文体でえがいた注目の女流の直木賞受賞作
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