作品
十代将軍・家治の治世、幕府を恨み連綿と暗躍をつづける謎の徒党があった。“八嶽党”と名乗るかれらは老中・田沼意次に通じ奇怪な策謀を開始する。伝奇時代小説の傑作。(清原康正)
(上を参照)
作家デビューを果たす数年前、無名時代に雑誌掲載された短篇14篇が発見された。文庫化にあたり、新たに「浮世絵師」を収録
荘内藩の藩主世継ぎを巡る暗闘、いわゆる「長門守事件」を描く表題作のほか、「夢ぞ見し」「春の雪」など初期の秀作全5篇を収める
生涯、2万句に及ぶ発句。一方、遺産横領人という汚名を残した男。およそ俳聖という衣装の似合わない風狂の人の生涯を描きだす
初老の勤め人の孤独と寂寥を描く唯一の現代小説『早春』。加えて時代小説の名品二篇と随想四篇。作家晩年の心境を伝える透明な文章!
没後11年。ますます人気の高まっている作家、藤沢周平。その埋もれていたエッセイを発掘し、1冊の本にまとめたファン待望の試み
作家である夫宛に届いた手紙には、ただ一行「タケヤブヤケタ」と記してあった。生の不可思議さを精妙な文章で浮かび上がらせた八つの短篇
朝の光のなかで竹に縋り歩く稽古をする薄幸の娘。表題作のほか「馬五郎焼身」「おふく」「穴熊」「しぶとい連中」「冬の潮」を収める。市井の人々の哀切な息づかいをえがく名品集!
少女の姿にふと正道を思う博奕うち、身売りされた幼馴染を探して自らも落ちていく男。庶民の哀切な息づかいを描く初期の名作6篇
『蝉しぐれ』『たそがれ清兵衛』など数々の名作の舞台となった架空の美しき藩、海坂藩。その海坂を舞台にした短篇を集めた夢の一冊
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