作品
冷徹な頭脳ゆえ「悪左府」と呼ばれた藤原頼長が、琵琶の名手を使い暗躍する。保元の乱へと転がる時代をダイナミックに描く!
江戸から明治への転換期。歌川国芳の弟子たちが、西欧化の波に翻弄されながらも絵を描き続けようとする、その執念と矜持を描く傑作。
家臣による当主弑逆を切掛に、会津の名家、蘆名家は崩壊の一途を辿って行く。オール讀物新人賞受賞作家による、初の連作短編集。
同心の養子となった吉五郎の様子がおかしいことを悟った、麻之助と町名主の清十郎。吉五郎には一葉という許嫁がいるのだが……。
五年の武者修行から国に戻った男が直面した驚愕の現実と、幼馴染の女の仕掛けてきた罠。直木賞受賞作に続く、鮮やかな世界。
天下泰平なかわせみに厄介の種はいつも外からやって来る…。どことなく緊張感の漂う男女四人の宿泊客を丁重に迎えたるい達だったが。
次期大河ドラマ井伊直虎を描いた『剣と紅』に続き、井伊家第17代当主で「赤鬼」の異名を取る井伊直政と家臣木俣守勝の歴史ドラマ。
幻庵因碩とライバルの本因坊丈和は碁界最高権威「名人碁所」の座を巡り激闘を繰り広げた。大反響の「週刊文春」連載、遂に書籍化。
十二枚の浮世絵に触発されて生まれた十二の掌編。雑誌連載時に掲載された主題の浮世絵をオールカラーで一挙収録。永久保存の一冊。
少年藩士の成長を描いた永遠の名作が、蓬田やすひろによる豪華描き下しカラー挿絵十四点が入った愛蔵版として登場。必携の一冊。
悪党や、手下たちさえ顔を知らない火盗改・長谷川平蔵。不届きにも「闇の平蔵」を名乗る者が現われて……ハードボイルド時代小説。
結婚が政略であり、嫁入りが人質と同じだった時代。各々の方法で城を守ろうと闘った女たちがいた――三人の女性の運命を描く中編集。
大友、島津、竜造寺と群雄割拠する九州で、西洋と日本の架け橋となるべく生きる女たち。勇気あふれる天草の矜持! 書き下ろし長編。
木犀の香が漂う夜、晴明と博雅、蝉丸が酒を飲んでいると天から斧が降ってきて――陰陽師安倍晴明の活躍を描く人気シリーズ第15弾。
世話のやける弟だったはずの龍馬はいつしか時代の英雄へ――酒飲みで口が達者、自分を見失わないおりょうの魅力満載の歴史長編。
菓子職人の兄・晴太郎が訳ありの女画師に恋をした。弟・幸次郎は店を守るために兄を止めるが。美しい季節の和菓子が彩る江戸人情話。
暇と退屈ゆえのいじめ、わが身可愛さ故の陰惨な事件。若い同心とともにもと大奥の尼僧が事件の奥を読む! 痛快捕り物帖第二弾。
宇江佐真理氏がデビュー以来書き続け多くのファンを獲得してきた「伊三次シリーズ」最終巻。文庫書下ろしの「月は誰のもの」も収録。
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