作品
一九四八年、李承晩の独裁政権成立に抗議し自由を求めて蜂起した島民の三分の一、八万人が虐殺された済州島の悲劇。待望の第四巻
紡績工場で働くキヨ子は二十歳で結婚。問題続出の夫とやがて女優になる娘たちを抱え、洋品店を切り盛りする。女の戦後ここにあり
さりげない日常生活の描写の中に浮び上る日米関係、人種問題、自然環境保全、アメリカ人気質など著者の体験が冴えるエッセイ集
傑作ミステリー「幽霊シリーズ」から四編をコミック化。ご存じ宇野警部と夕子の活躍・名推理を繊細なタッチで描いた大満足の一冊
何も演奏せず、何も歌わないのに、賞賛の拍手を独占する男――それが“偉大なる指揮者”だ。二十世紀の巨匠神話を解剖する問題作
外国人として初めて禁止地域にも足を踏み入れ、話題のピリ・レイス地図や古代のピラミッド、驚くべき遺物の数々の取材に成功した
26年間、平穏無事な家庭生活を築いてきた可愛い妻が、よもやの反乱。その真意は? 人生の諸相を鮮やかにとらえた珠玉の短篇集
阪神大震災で始まった一九九五年をわれら日本人はどう感じ、どう生きたか? 涙と頬笑みのエッセイで辿る激動の年の“文”の歳時記
山口瞳、渡辺淳一、五木寛之等々二十三名のベストセラー作家への取材を通じて、戦後史のエポックメーキングとなった本に逢いに行く
「白い馬」の上映ツアーで全国を飛び回りつつ、テンプラとカレーライスとすき焼の研究に励む著者の日常エッセイ集。待望の七冊目
「モノ作り」を忘れた国に未来はない。大蔵省に二十年、政治家として二十年。深い自省とともに語る、日本の病巣と再生への条件!
太陽電池、免疫反応からDVD、プルトニウムまで、科学の最先端を図解入りでやさしく解説。文科系にもよくわかる夏休みの必読書
第二次大戦末期、Uボートに撃沈された米商船はなぜ四億ドルの銀貨・銀塊を積んでいたか。深海の財宝を引き揚げ、その真相に迫る
「まんだら屋の良太」の漫画家・畑中純が宮澤賢治を彫った。注文の多い料理店、銀河鉄道の夜など代表作約八十点が入った待望の版画集。
何を背負って渡しを渡る!? 佃島の船頭が見つめる謎、人情、怪異、恋……。江戸の風俗を描いて、ペーソス溢れる異色捕物帳登場!
笹沢左保、夏樹静子、森村誠一が佐賀県を舞台に長年つれ添った夫婦に訪れた危機感、確執から殺人に至るまでを描く傑作ミステリー
大震災から一年余たって被災者たちはどうしているだろう。被災者ぬきの未来都市を目論む動きが、被災者の傷ついた心を焼き尽くす
かつて“人生の師”と仰ぎ、成人して再会した兄はいまカジノの用心棒だ。ナイーブな少年の目で苦い人生を見つめた青春小説の傑作
権力に憑かれた男・平頼綱は権謀術数の末、幕府の中枢へと上り詰めるのだが――。鎌倉時代、権力に生きる男たちを描く傑作短篇集
辞書の中から突如現れた一人の男。それが金欠で女に厳しい「新解さん」だ。抱腹絶倒、でもちょっと真面目な原平の言葉の森の探険記
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