作品
小説の執筆、鳥や犬の世話、孫の面倒……ああ、日は暮れなんとして戦いやまず――痛快、爽快、愉快!“イジワルばあさん”の随想集
雅子さまの生いたちから、皇太子妃決定に至るまでの二千日間の詳細なドキュメント。豊富な写真と河原氏ならではの秘話を満載する。
癒せぬ過去をひきずる主人公・伊之助。板木彫り職人だが、かつては凄腕の岡っ引。江戸の町々の光と影をえがく名シリーズ全三篇!
演芸場は売れない芸人の溜まり場だった。とんでもない奴らとひどい生活。いつか、を夢見る若き下積み芸人を鮮明に描いた長篇小説
江戸期、野心に溢れながら挫折し、逃亡の身となった一儒者の青春から晩年を、その時どきに傍にいた女たちの目で描く連作時代小説
自然科学は理性からの必然的な帰結として発生したわけではない。物理学史を紐解けば、そこに何と多くの神や悪魔が登場することか
「僕ならこう死ぬ……」をテーマに人間にとって永遠の問題「死」を扱った伊丹監督の話題作撮影開始までの着想、取材、日常を詳述する
ミッドウェー海戦の新事実を描いた『嵐のあと』(澤地久枝)、『陸軍特別攻撃隊』(高木俊朗)、『一死、大罪を謝す』(角田房子)を収録
男女医学生たちが解剖や外来実習や恋や妊娠にあたふたしつつ生き方を探る。そして彼らの十五年後。人生の実感を軽やかに綴る快作
上海――。魔都と呼ばれた時代があった街。その妖しい響きのままに咲き出でたような、上海リリーと名のる美女の数奇な生涯を描く
過去を喪失した男が死んだ戦友にたむけるためガラス片でつくる勲章。平和な日々、亡友の霊と共に自らを屍と化して生きた男の物語
幕末、将軍親衛職として登場した「遊撃隊」。時勢に逆行しつつ佐幕一筋に生きた三人の人物を動乱のなかに活写する異色の歴史小説!
信頼とはもともと手前勝手な虫のいいもの、性が解放されたら男は不能になるなど精神分析学者が読み解く社会、国家、そして男と女
原発で生気を失った町から、青年はいわくつきのオートバイを駆って都会へ。疾走感あふれる文体で究極の文学を実現した書下し長篇
女浄瑠璃、女絵師、料理屋の女将など、江戸の町で、恋と仕事にひたすらに生きたキャリア・ウーマンの姿を鮮かに描く直木賞受賞作
豪商の養女となる決心をした花実を江戸に残し、武蔵は旅に出た。各地をめぐり姫路の地に滞在中、十五歳の少年・幹丸を養子とした
ベイルートに赴任した理想家肌のCIA工作員とゲリラ幹部の火花散る応酬――反目、理解、友情の過程を通じてスパイの矜持を描く
(上を参照)
十代家治の治世、徳川に遺恨をいだき暗躍する謎の徒党「八嶽党」をめぐる波瀾にみちた物語、他一篇。異彩はなつ伝奇小説二篇収載
理念の時代が終わった今日、文章表現の課題を問いなおす画期的な著作。村上春樹から司馬遼太郎まで表現の秘密をさぐる試みである
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