作品
文藝春秋読者賞受賞の前作の続篇。天安門事件以後の中国、香港、台湾、韓国、タイ、マレーシアにおける、日本企業の最新活動報告
戦争に勝利を収めたものの日本軍の損耗は甚しかった。米露の思惑と国内の反講和気運に苦悩する小村全権を描く最終巻。愈々完結!
大名家の御後室が恋文を盗まれて脅され、東吾がまた一肌脱ぐ。晴れて夫婦となったるいと東吾に、大川端の“かわせみ”は大賑わい
パリの留学生寮に集う日本人学生の青春と自意識と恋愛とを、高度の諧謔をもって描き、優れた日本人論ともなった女流気鋭の小説集
従姉のスックと犬のクイーニーとのささやかなクリスマス。画と文とが共に語りかける、カポーティの幼い日の思い出シリーズ最終作
“三賢人”と呼ばれた椎名悦三郎、前尾繁三郎、灘尾弘吉。腐敗した政治家が多い昨今だが、こんな賢人もいた。著者渾身の長篇読物
噺家の家には弟子がいる。お弟子がいれば騒動が起きる。ドジやズッコケ人情話。極楽一家の閻魔帳、小三治カミサンの爆笑エッセイ
映画「アフリカの女王」の主演女優が、コンゴ・ロケ中のてんやわんやをほろ苦いユーモアをこめて回想する、美麗写真満載の半自伝
エイズ先進国アメリカでエイズ・ボランティアの資格を得て、一人の女性患者と生活を共にしながらその生と死を見続けた感動の記録
日本人の大陸雄飛の夢は、大東亜戦争とともに滅んだ。その夢とともに生き、共に死んだ伊達順之助の波瀾万丈の生涯を描く力作長篇
明治三十八年一月、クロパトキンは退却し奉天は陥ちた。が、ロシヤは戦争継続の意思を捨てない。バルチック艦隊が迫りつつあった
美術、文学、宗教、政治、哲学、多様な分野を複眼的に凝視することで、「大正」という世紀末の全体像に迫る、意欲的な知性の冒険
歌に生き恋に生き、世界的に名を馳せた藤原義江。英国人の貿易商を父に、琵琶芸者を母に持った義江の波瀾の人生。直木賞受賞作品
死にたがる画家と彼との心中に憧れる女、二人を見つめる〈私〉の奇妙な関係を描く表題作ほか、選び抜かれた言葉が綴る八つの短篇
仏心篤き聖人・聖徳太子――しかしそれは作られた偽りの姿だった。東アジア史の研究成果が浮かび上らせた聖徳太子の驚くべき真実
男達が下す決断が歴史を変えた。好機を掴んだ者、失敗した者……足利義政、明智光秀、伊達政宗らの行動から学ぶ、興味深い人物論
世の中にはこんな素晴らしい人達もいればこんな面白い事件もある。温かいユーモアとほろ苦い郷愁が交錯する珠玉のコラム集第二弾
母の葬儀の夜に突然襲った性の炎の正体を、海の〈子宮〉に抱かれて知る私。女達の姿を確かなストーリーテリングで紡ぐ充実の作品集
万葉集は血ぬられた古代の政争を記録した、もう一つの「記紀」だった。歴史・国文学界に衝撃をあたえた著者の解読シリーズ第三弾
漢籍の教養から美意識、家事、所作まで、かつて日本人の暮らしの中にありながら今や亡びた文化を、それを支えた人々を通して描く
※未刊行の書籍は、刊行予定が変更になる場合があります。