作品
絶筆となった週刊文春連載エッセイを中心に生前の面影を彷彿とさせるテレビドラマ、食べもの、旅等の未刊行作品をすべて収録した
故郷を追われ、船乗りになるしかなかった嘉兵衛は、しかしたちどころにその才能を開花させた。北海を夢見る彼はついに一艘の船を得た。古く小さな船であったが…
自己とは何かを鋭く凝視する斬波四郎の「山塔」、極限状況下ナチスの精神病者対策を追究した北杜夫の「夜と霧の隅で」、現代のメルヘン三浦哲郎の「忍ぶ川」等名作八篇
江戸後期、ロシア船の出没する北辺の島々の開発に邁進し、数奇な運命をたどった北海の快男児、高田屋嘉兵衛を描いた雄大なロマン
スポーツをもっと過激に楽しむにはどうすればいいのか? すべての活字中毒者とスポーツ好きに捧げる思索と体験にみちた異色ルポ
芥川賞は遂に社会的な存在となった。五味、松本、安岡、吉行、小島、庄野、遠藤、石原、近藤、菊村、開高、大江と絢爛たる偉容を誇る現代日本文学の主流派作家群
帝展の麒麟児の昭和初年から画壇の最高峰に立つ現在までの代表作66と関連素描、文藝春秋表紙装画25年を多色印刷で再現。特装版の銅版画は鏤骨の三色メゾチント。
大王と皇帝をあわせた位に登りつめようという野望に燃えた風雲児・蘇我入鹿が、大化の改新のクーデターに敗れるまでの古代ロマン
美しくあることとビジネスは両立するか。親愛感と怨念が複雑にからむフィリピンで商社マンが直面する現実を鋭く衝く直木賞受賞作
復活第一回の芥川賞を受賞した由起しげ子、小谷剛氏の作品から、戦後文学に一時代を画した井上靖、安部公房、堀田善衞氏らにいたる多彩な名篇、佳品を八篇収録した
同心・大島勇五郎の動静に不審を感じた平蔵の果敢な行動が見事に兇盗の跳梁を制した。“仏の平蔵”の一面もしみじみ描く魅力の六篇
世情騒然としつつある時代の雰囲気を微妙に漂わせながら、なお、文学としての香りを失わない昭和文学の名作短篇九篇。今回は第十二回より第二十回までを収録した
一庶民の市政に対するドン・キホーテぶりを活写した火野葦平氏の『糞尿譚』から、氷原で激突する男の闘いを描く寒川光太郎氏の『密猟者』まで第六?十回受賞の六篇
自ら移民となった体験を踏まえた石川達三氏の『蒼氓』「不安の文学」の時代に活路を開いた石川淳氏の『普賢』等、第一回受賞作から第五受賞作までの六篇を収録
武家の非情な掟と規矩の中で生き、そして死んでゆく者たち。歴史の片隅に葬られた小さな事件を、透徹した史眼で再編成した全六篇
第二巻に並んで、この著者ならではの、市井小説集。語りすぎず、かつ黙さず、いわゆる“藤沢調”として称賛される独自の小説世界
西鶴の現代版ともいうべき人妻の恋の道行きを描いた表題作をはじめ、胡桃の部屋、幸福、下駄、春が来たなど五篇を収めた小説集
市井物語、股旅小説。裏店住いの名もない人々の歓喜と悲哀を、曇りない眼で捉えた、明澄な人生絵図。表題作品の他八篇を収める
世評高いこの作家の短篇小説を精選、四巻に集成。第一巻たる本巻は、士道小説の傑作十一篇。端正緻密、人生通の大人の読物である
※未刊行の書籍は、刊行予定が変更になる場合があります。