作品
秀吉、ねね、茶々、お江、田沼意次、芹沢鴨――持ち主を変え、江戸を生き抜いた南蛮渡来の手鏡の物語。急逝した著者入魂の連作長編。
モトクロスに青春を賭ける青年・貞二の挫折と恋、多感な時期の葛藤を描いた、オール讀物新人賞受賞作を含む青春小説6篇を収録
大正に生まれ、戦火を逃げのび、戦後の自由な時代の波に乗り……平凡だが幸せな姫野版「女の一生」。直木賞候補にもなった傑作長篇
時効撤廃で再捜査となった東京・荒木町の殺人事件。封印を解かれた町の記憶、人の記憶が照らしだす事件の真相は? 新シリーズ開幕!
「さるかに合戦」「花咲じいさん」「一寸法師」「笠地蔵」……誰もが知っている昔話が、誰も読んだことのない新解釈でよみがえる!
小林秀雄、舟橋聖一、井伏鱒二など縁の深い作家や親族が織り上げる菊池寛の様々な素顔。生誕125年を記念して「幻の書」が復刊!
直木賞候補作『LOVELESS』で脚光を浴びた、著者のデビュー作。北の大地に生きる男と女の「生」と「性」を大胆に描く全6篇
自分の子かもしれぬ娘が殺し屋・月影に誘拐された。娘を救うため、月影の呼び出しに応じて危地に飛び込む歌麿だが。表題作など三篇。
孤独な子ども達が始めた願い事遊びはやがて切実な思いを帯びた儀式めいたものに――深い余韻が残る少年小説の傑作。直木賞受賞。
ある出来事がきっかけでピアノの音を聴くと「香り」を感じるという「共感覚」を獲得した調律師、鳴瀬の喪失と再生を描く連作短編。
小学生の男子四人で作った秘密基地を巡る表題作「サクラ秘密基地」など夕焼けのような郷愁と、乾いた心に切ない涙を誘う六本の短編。
昭和初期東京、戦争の影濃くなる中での家庭の風景や人々の心情。ある女中回想録に秘めた思いと意外な結末が胸を衝く、直木賞受賞作。
首席家老・又左衛門の許に果し状が届く。かつて同門の徒であり、今は厄介叔父と呼ばれる市之丞からであった―武家小説の傑作長篇。
三島自決に茫然とした雌伏の時代から、直木賞作家として世界を飛び回る雄飛の時代まで、「生きる作法」が満載の未刊行エッセイ集。
汚部屋清掃、遺品整理に子守も多田便利軒が承ります。まほろの愉快な奴らがパワーアップして帰ってきた! 痛快で熱く胸に迫る物語
見知らぬ死者を悼み、全国を放浪する静人。時には拒絶され、理不尽な暴力さえ受ける過酷な旅の中で、1人の女性との運命の出会いが……
明治初期、薩長閥ではないところで必死に己の居場所をつくろうとした人々のあがき。新政府に翻弄される地方人達の姿を丹念に描く
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