作品
太平洋戦争における日本海軍の主力戦闘機であった零戦。外国機を凌駕するこの新鋭機開発に没頭した堀越二郎を中心とする若き技術者の足跡を描いたドキュメント。(佐貫亦男)
何重もの安全対策を講じているはずの原子力発電所でなぜ事故が? 一九七九年のスリーマイル島原発事故の状況を再現し、巨大システムの安全性を考え直すドキュメント。(黒田勲)
「脳が死んでも体で話しかけてくる」。自ら命を絶った二十五歳の息子の脳死から腎提供に至る最後の十一日を克明に綴った感動の手記
昭和20年、原爆で壊滅した広島を大型台風が襲った。二重災害の悲劇の全貌を掘り起こした柳田邦男ノンフィクションの傑作を復刊
迫り来る死を前に人はいかに生きるのか。がんと向きあった作家、俳優、学者、僧侶、企業人など、50余名の「生と死」のかたち
ひきこもりもパワハラも詐欺もすべて脳で解決!? 経済に続き今度は、脳科学の最新トピックが学べる、ブラックユーモア小説第2弾
女性国文学者の恋を技巧を尽して描く「輝く日の宮」、中篇「持ち重りする薔薇の花」、絶筆「茶色い戦争ありました」他初期習作三作。
地唄の名人である盲目の父親と、アメリカに渡った娘との凄まじい愛情の確執、芸へのひたむきさを描いた著者初の記念的長編。
三島由紀夫には焦がれるほど結婚を望んだ女性がいた――若き三島の秘められた恋を、実話をもとに絢爛たる文体で小説に仕立てた傑作。
巨大スーパー・一風堂を襲った連続爆破事件。白水銀行審査部の板東と企画部の二戸は一風堂の巨額支援要請を巡って激しく対立する
「妻の元カレ」「手形の行方」「芥のごとく」他。銀行に勤める男たちが出会う様々な、困難と悲哀。6つの短篇で綴る、文庫オリジナル
漢字の読めない政治家、酔っぱらい大臣、幼稚なマスコミ、バカ大学生が入り乱れ、巨大な陰謀をめぐる痛快劇の幕が切って落とされた!
30歳を目前にした会社員・果絵とその恋人、友人らとの静かなやりとりの中で大切なものが輝き始める。新鋭の集大成的傑作誕生!
相剥本、ニセの入札目録……欲に憑かれた男たちの手練手管が、ニセモノをホンモノ以上に見せてゆく。異色のユーモアミステリー!
大胆不敵な発想で極道の幹部を誘拐した3人組。面子をかけ人質を取り戻そうとするヤクザらとの駆け引きがノンストップで展開する
次期芸術院会員の座を狙う日本画家の室生は、現会員らへの接待攻勢に出る。名誉のために手段を選ばぬ彼に、周囲は翻弄されていく
高卒後、昭和17年春に満州へ渡った角田青年は現地で軍隊に召集され、敗戦を迎えて捕虜となり、厳寒の地へと連行された……
あの水色の家の中を覗いてみたい――一人の女性の好奇心が、街に積もる時間と記憶の物語をひもといていく。鮮烈な文学のパノラマ。
劉備は孫権より荊州を譲り受ける。曹操は関中に兵をすすめる。熾烈な戦いに勝ち、天の志を得て曹操が魏王となる怒濤の第7巻
魏王・曹操死す。孫権の兵に討たれ斃れる関羽。復讐を誓う劉備は呉を攻めるが自らも病の床に。壮大な叙事詩、いよいよ佳境へ
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