作品
選挙資金持逃げと小豆相場、神社の占いとモーテル—新旧の風俗をからませたサスペンス「告訴せず」。シャッーターチャンスの謎を追う本格推理「十万分の一の偶然」
銀行員の地位を利用して大金を横領したOLが銀座のママとなり、さらに大きな夢に挑む「黒革の手帳」と、女と男のさまざまな絡みあいを描く連作「隠花の飾り」
サラリーマン社会で発生した殺人事件、OLの生態をみごとに捉えた「ガラスの城」。謎の新人女流画家をめぐるサスペンス「天才画の女」。現代風俗を描く「馬を売る女」
大和の飛鳥路に古代人の残した石造物の謎を追う若い研究者高須通子は、灼熱のイランを訪ねて日本の面影を見、歴史の神秘を思う。異色長篇「火の路」一挙収録。解説・伊藤義教
ロッキード事件を予測したような内容の「棲息分布」は、時代の暗黒と混沌をみごとに描き出し、砂糖汚職にからむ、「中央流沙」は課長補佐の悲劇を浮き彫りにする。
立身出世美談と経営哲学の独自性で有名な経営者の隠し子をめぐって、億万長者と古美術商のからみ合い、さらに業者と鑑定家の癒着などミステリアスなタッチの長篇「雑草群落」
渡された場面/渦
召集令状のからくりを知った男の戦後の復讐を描く「遠い接近」。昭和初期の小倉を舞台に文学青年達をめぐる殺人「表象詩人」ほか「山の骨」「生けるパスカル」「高台の家」
短篇4・皿倉学説他/年譜
強き蟻 他二篇
古代史疑
半生の記 他二篇
北の詩人/象徴の設計 他一篇
昭和史発掘
天保図録(下)
天保図録(上)
深層海流/現代官僚論
屈折回路/象の白い脚/砂の審廷
短篇3・装飾評伝/黒地の絵 他
逃亡/大奥婦女記
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