作品
昭和の歴史に残る連続テロ事件を起こした宗教家・井上日召。彼はいかにして悩める若者たちを束ね「血盟団」を生み出したのか。
対外諜報のスペシャリストとして研修を受けた倉島警部補に下る新たなミッションは同僚の調査。興奮がとまらない異色の警察小説。
長年ずんずん調べ続けてわかったクリスマスの歴史とかVサイン普及の時期とか。役には立たない調査から、何となく日本が見えてくる?
のんびり屋さんのどら焼きに潜む、自覚なきチラリズム。またしても押し寄せる諸問題に、今日もショージ君はキゼンと立ち向かう!
投資組合を経営する「わたし」は、翳を持つ風俗嬢サクラに強く惹かれていく。彼女が抱えている「秘密」とは? 傑作長編恋愛小説。
3・11後に多く読まれた『三陸海岸大津波』『関東大震災』の検証、吉村昭の史実へのこだわりを各界識者が解説する徹底ガイド。
がんとはそもそも何なのか――。突然の宣告、そして手術。思いがけない経験ののち、「知の巨人」ががん研究の最先端に立ち向かう。
北国で、それぞれに屈託を持つ母親に育てられた雅美とちひろ。無意識のうちに家族への憎悪を身に宿した彼女らの陰惨な獣の如き人生。
大正末期、旧制中学に通う少年は創作への夢を抱き、児童文学の現場で活躍する若者たちと親交を持つ。文化薫る著者の父の評伝風小説。
紳士は決してその身をドロで汚さない。「ハメられた男」「経験者の立場から」「わたしはただの錦鯉です」など怒濤の言い逃れ六〇篇。
ドラッカーも絶賛した近代日本最高の経済人。彼の土台となったのは、論語と算盤、そしてパリ仕込みの経済思想だった。鹿島茂が描く!
あらゆる日本の近代産業の創設にかかわりながらも、後半生を社会貢献に捧げた生涯。日本人に資本主義のあり方を問い直す1冊です。
日本の伝統を守る組紐の名人が亡くなり、三人の美しい娘たちがあとに残された。三者三様の愛と人生の哀歓を描く傑作長篇ほか、二編。
ひとつの言葉から広がる無限のイメージ……。江國さんの筆にかかると、日々のささいな出来事さえも、キラキラと輝いて見えだします。
京に暮らし、俳人として名も定まり、よき友人や弟子たちに囲まれ、悠々自適に生きる蕪村に訪れた恋情。新たな蕪村像を描いた意欲作。
「剃刀」と称される南町奉行所吟味方与力秋山久蔵。長男大助、奉公人の太市と新顔も増え、新たな展開を見せる書き下ろし第18弾!
強烈なサスペンスで読者を捕え、見事に騙してみせる――現代最高のミステリ作家が贈る極上の驚愕。リンカーン・ライム登場作も収録。
長崎・平戸に漂着した難破船。船内には中国人の5遺体が。警視庁の青山が公安的視点で汚染国家・中国を捜査した先に見た闇組織とは。
裕一と里香の恋愛を応援したり邪魔したり、不可解な言動が続く主治医・夏目には、一番大切な人を仕事の犠牲にしてしまった過去が?
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