作品
ささやかな暮らしにこそ得がたい味わいが。感心する話、心愉しい話。プロとアマの腕比べ。昨年発表のエッセイから厳選の珠玉52篇!
食道癌を患う中年女性の食への執着を壮絶に描いた表題作と、受賞後に自ら癌で死去する直前まで推敲していた絶筆「癌ふるい」を収録
特攻隊員がその時聞かされた大西長官の「特攻の真意」とは? 遺書、証言、取材から浮かび上がる「特攻の生みの親」の衝撃の胸中とは
グリコ・森永事件から数年後、親友の楓がバトン部の顧問は犯人の似顔絵に似ていると言い出した……芥川賞受賞後第一作を含む中篇集
“事故”で国土を失い、世界各地の難民キャンプで暮らす日本人。確かな情報も希望もなき異邦の地で、「日本人として」生きる人々
かつて日本では辛抱、勤勉が美徳とされてきた。「個人は質素に、社会は豊かに」「社員は三倍、重役は十倍働け」。蘇る至言の数々
フレンチ・キスの普及はフランス内務省の陰謀? 首狩り族の音楽ってどんなもの? 読めば納得、愉快でためになるエッセイ15篇
私立探偵サラに舞い込む様々な事件。自殺を誘発する美女、死に至るドラッグ……背後に謎の集団が。近未来・東京の光と闇を描きだす
テレビ界の裏側、結婚と恋愛、大人のファッション、家庭の躾と仕事の学び方、そして人との付き合い。口から生まれた2人の対談
飲んだ帰りにヤクザに絡まれた中年男、木原は一念発起して練馬の空手道場の門を叩く。夢を無くした中年たちに贈る異色格闘技小説
他の男は身体目的、本当の君を愛しているのは、私ひとり——古代大哲学者の口説き文句ははたして有効か? ツチヤの哲学ゼミ篇!
記憶喪失の僕と島を捨てたアキンツの、行くあてのない逃避行。社会から疎外された若者たちを通じて現代の貧困を暴き出した問題作
諜報機関を20年以上に亘り取材した調査報道記者が、その誕生から今日までのCIAの姿を全て情報源を明らかにして書いた衝撃の書
オーストラリア北端の木曜島では明治初期から多くの日本人が白蝶貝採取に従事していた。彼らの哀歓と軌跡を辿る表題作ほか3篇
離婚しないで、といったら、2人はどうするだろう——家族そろっての最後の外食を描いた「少しだけ欠けた月」ほか、12の秋の風景
棄捐令による大不況下でもびくともしない大商人・伊勢屋の足を掬おうと姦計を巡らす井筒屋。茶席で繰り広げられる男たちの闘い!
無敵の従僕ジーヴズのご主人も会員に名を連ねるそのクラブにはキュートでマヌケな面々が集う。読めば暗い気持ちも霧消する1冊!
「かわせみ」に逗留する華族夫人は、思いのほか気さくな人柄だが、築地居留地で賭事に興じ千春を心配させる。果たしてその正体は?
草野球のグラウンドで、空港のロビーで、桜並木の遊歩道で……。ふとした光景から人生の可笑しさを切り取った、とっておきの11篇
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