作品
江戸を目指し行方を絶った荷船。その船頭の息子と知り合った東吾らが心配するなか、父親の船頭は無事生還したが。表題作など七篇
原稿用紙に走書きされたメモは遺言だった。事故死の予感と家族への愛があふれているその内容を、実妹が詳細に解説した感動の一冊
世之介の生まれ変わりかといわれるほどに色男、しかも口八丁手八丁で頭もきれる目利きの瓢六が、牢屋敷から難事件を次々と解決!
元デザイナーでNY、グランドセントラル駅に屯するホームレスとして10年を過ごした著者が語るストリートの恐怖と都市の深奥
文明社会から置き去りにされた異能集団はいかに発生し、日本史の闇に消えていったか。従来の虚像を粉砕し実像に迫る白熱の民俗誌
緻密な理論、滾る情熱、そしてそれらを包む深い愛情……。痩せっぽちの日本代表、早大を勝利に導いた、ラグビー界の巨星の生涯
複雑な国情下の東南アジアの人びとに温かな眼差しを注ぎ、心から愛したベトナム人の妻と娘に思いを遺して四十五歳でガンに斃れた特派員の最後のエッセイ集。(友田錫)
カラヤン、ルービンシュタイン、武満徹、中村紘子、山本直純――世界を股に大活躍する著者のペンで踊り出す音楽家たち。その知られざる顔を鮮やかに描く交友録。(小室等)
演歌に情熱を燃やす音楽ディレクターの夢と挫折を女性作詞家の目で描く表題作と、旦那が来るのを待ち続ける老芸妓の心情を淡々と描く「老梅」との直木賞受賞作他二篇収録。(黒岩重吾)
毛利元就の善謀と麾下の団結が大勝をもたらした厳島の合戦、西南戦争の天王山・田原坂の合戦、応仁の乱、忠臣楠木正行が散華した四条畷の戦いなど合戦の正攻奇策の妙を描く。
大正十年、柳原白蓮は、夫である九州の炭鉱王・伊藤伝右衛門の屋敷を出て、青年弁護士・宮崎竜介のもとへはしる。新聞界を二分し、世論を沸騰させた妖艶歌人の“不倫”の真実を描く。
まず結論ありの“神学論争”をやめ、大虐殺があったという「認識」がどのように出現したのかを、歴史学の基本に戻って分析検証する
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