作品
殺された三人の男は口にキャッツアイを含んでいた。美大生の啓子と弘美は事件のカギを求めてインドへ渡る。巧みなトリックを絶賛されたサントリーミステリー大賞受賞作。(山内久司)
誰もがデモクラシーを「よい」ものとして疑わない。だが古人はそこに不気味ないかがわしさを見た。なぜか。現代の根底に迫る思索
大和から遠く離れた地に生まれ異例の形で即位した天皇。そしてその死も深い闇に包まれている。現代天皇家の祖はどんな人物なのか
路線バスを利用して都心・郊外を訪ね歩けば、思いがけない見所がいっぱい。厳選面白四十コースを金をかけずにのんびりとたどろう
十六世紀フランスの王宮で成立したバレエはなぜ国際的芸術となったのか。その精緻な構造、革新の歴史、各国バレエ団の特色などを
選挙資金集めから世論調査、ロビー活動、投票、はては政府サービスにいたるまで、すさまじい勢いで電脳化するアメリカ政治の現状
タイでは頭に触ってはいけない、韓国では親の前でメガネをかけられなかった——説明されて初めて分かった世界の常識、非常識!
ケネディの死、ヴェトナムの泥沼。発狂したアメリカの地獄を覗き見た三人の男の破滅と栄光。かつてない激烈さで綴る暗黒小説大作
追っ手の届かない闇先へ――。“逃がし屋”葛原に託された重要人物。国際政治の表と裏、あまりに哀しい愛憎、凄絶なる死闘の幕が上がった。
「一度だけ」と身を投げ出したおすずを信太郎はやさしく諭した。そのおすずが襲われ、自害して果てた。信太郎は盗賊一味を追う
年をとったからこそわかる人生の喜び――老妻と小犬と漢詩と一日三合半の酒と……。自分らしく、今を生きる、美しい老年の生活術
中学生五千万円恐喝事件で主犯格とされた少年の両親が自省を込めて語る悔恨の手記。私たちは親として何を誤ったのだろうか?
気鋭の政治学者が、衰退の危機を何度も乗り越えた大英帝国等を例に、日本に迫る内憂外患を分析、「失われた十年」からの再生を問う
最近の文芸誌がツマラナイ。「文学」はどこへ行ったのか。怠慢な文壇を厳しい目で批評する、初の“文学のフィールドワーク”
イチゴショートケーキのせめ方、コロッケには醤油かソースか、愛しき茹で卵、タコを仲間と思う大阪人他、身近な食べ物に鋭く迫る
この激動の四半世紀に、ノンフィクションは何を書いてきたのか。一万冊を読破した著者がそこに見出した、同時代日本人の自画像
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