作品
『下天は夢か』『夢のまた夢』に続く「夢」三部作の掉尾。ついに日本六十余州を掌中にした天才治世家、徳川家康の生涯に迫る――
本多正信・正純、大久保忠隣、春日局など、将軍の権力をめぐる重臣たちの戦いを活写し、人間の有為転変の儚さを描く書き下ろし長篇
小物の掏模が盗んだ家紋入りの袱紗から発見された不審な薬包。薬の持ち主と使途を追う鬼平は、大身旗本に行きつく(「毒」)。他一編
五年も行方をくらましていた研ぎ師の勝蔵が江戸に帰ってきた。勝蔵の裏の稼業は暗殺者。愛用の九寸五分の匕首で次々に悪党を消す
世界中を騒がせた田中上奏文事件から三島由紀夫の自決まで、昭和史にのこる謎を徹底的な資料検討と明快な推理によって見事に解明
世間を騒がせた著名人の死や、いじめによる死。多くの具体例と自らの未遂体験を通じ、作家・柳美里が高校生に問う“生きる意味”
中国から衣料品を輸入する商社に入社したOL一年生が、次々に直面する中国人相手のバトルをコミカルに描いた爆笑ノンフィクション
世界一豊かな地域だった縄文期の青森、頼朝から軍港横須賀まで三浦半島の八百年、東海地方散歩。美術論集『微光のなかの宇宙』併録
温泉でマッサージ椅子に磔になった「おれ」に迫る赤い光の正体とは……。表題作の他、読者を異次元へと誘う、オモシロ怪奇な12篇
長崎学の確立を目指す古賀十二郎と彼を慕う芸者愛八。古賀の破産を契機に、二人は長崎の古い歌を求めて、苦難の道を歩み始める
九歳で売られ、芸を磨き、史上最高値で水揚げされ、男たちに愛された芸妓さゆりの生涯。かつてなく精緻に描かれた祇園の美と真実
あなたは自分の感覚に自信がありますか? 最近の様々な事件・事象を通して現代人の「五感喪失」の実態を浮き彫りにしたルポ
伝統と矜持のある出版社の終焉は言論という人格の死、文化の死。その盛衰の一部始終を愛惜し、再生を祈って書かれた感動の一冊!
人前で泣いてもいいんです―上手に甘えることで周りも幸せになれる。若い女性に圧倒的支持される名カウンセラーの生き方の極意。
昭和の修学旅行をアンケートと当時の文献をもとに再現。嬉し恥ずかしの思い出が学校行事の変遷・歴史とともにいま、よみがえる。
絶望、閉塞、暴走、不条理……若き日の池上遼一が心血を注いで描き上げた魂の咆哮。いま改めて世に問う「ガロ」時代の短編11作
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