作品
春先の憂鬱にとらわれたジュリーのもとに、旧知の貴族夫人からお呼び出しがかかった。恩あるレディに頼まれて、アメリカの殺人事件を調べるはめになり、警視、ついに大西洋を渡る。
シェイクスピアゆかりの地ストラトフォード。「お気に召すまま」観劇のあと、女性観光客が喉を掻っ切られて死んでいた。劇場パンフに走り書きされたソネットの二行に謎が隠されて?
警視ジュリーが恋のとりこになった。相手は美貌の未亡人だがどこか暗い影がある。そのカギは亡き夫の過去にあると見て、親友の独身貴族メルローズを湖水地方へ調査に派遣する。
ふさぎの虫にとりつかれたジュリー警視、休暇で訪れたヨークシャーのパブで、人品いやしからぬ婦人がいきなり夫を射殺するのを目にした。単純明快な事件のはずだが何か気にかかる。
休暇中に遭遇した奇妙な殺人事件の被害者の妻と、テムズ川で見つかった女性の死体の顔は驚くほど似ていた。ただの偶然とは思えない二人の関係を、ジュリー警視が追う。
雨にけむるデヴォンの森で、若い女の絞殺死体が見つかった。ほぼ一年後、同じ手口で再び若い美女が殺される。二つの事件の関連は? おなじみ警視ジュリーの執念の捜査が始まる。
ペット殺しがあいつぐ小村アッシュダウン・ディーン。取材で滞在中の女流推理作家の愛猫も行方をくらまし、電話ボックスからは女の死体が……。警視ジュリーの〈パブ〉シリーズ。
クリスマスの五日前、雪の降り積む墓地でジュリーは一人の女に会った。彼はたちまち恋におちたが、再会したとき女は死体となっていた。小村のクリスマス風俗を背景にした第五作。
「バスカーヴィル家の犬」の舞台となった荒涼たるダートムアで、三人の子供が殺された。警視は地元警察のハードボイルド刑事と張り合いながら、旧家の女相続人に視線を向ける。
バード・ウォッチングの老嬢が死体を発見した。ロンドンから四十マイル、たたずまいのどかなリトルボーンの村は騒然、警視に昇進したジュリーの、ロンドンと村を行き来しての活躍。
警部は真冬のヨークシャーへと重い腰を上げた。北海の霧につつまれた小漁村で若い美女が殺されたのだ。滋味横溢の情景描写と魅力的な人物造形、アメリカ産の英国風ミステリー。
イギリス小村のパブが舞台の連続殺人。ロンドン警視庁のジュリー警部が、有閑貴族や“ミス・マープル”を髣髴させる老婦人とからみつつ事件に立ち向かう、英国風味満点のシリーズ。
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