葉村晶

seriesシリーズ一覧

仕事はできるが不運すぎる女探偵・葉村晶シリーズを年代別にご紹介

※背景が黄色の文字はミステリー各賞受賞歴

四〇代
三十七歳~四〇歳過ぎ
  • 暗い越流
    光文社文庫
    2016年10月刊行

    暗い越流

    日本推理作家協会賞(表題作・短編部門受賞)

    「蠅男」では37歳でフリー調査員を続けているが、「道楽者の金庫」では40歳過ぎ。長谷川探偵調査所は閉鎖され、探偵仕事は開店休業中。旧知の富山泰之から誘われ、吉祥寺にあるミステリ専門書店〈MURDER BEAR BOOKSHOP 殺人熊書店〉でアルバイトとして働く。(光文社文庫 2016年10月刊行)

    「探偵という職業は、ときどき、淡泊なプライベートをおぎなってあまりある面白さをわたしの人生に持ち込んでくれる。」

三十一歳
  • 悪いうさぎ
    文春文庫
    2004年7月刊行

    悪いうさぎ

    日本推理作家協会賞候補作

    家出中の女子高生ミチルを連れ戻す仕事で怪我を負った葉村晶は、1か月後、ミチルの友人探しを依頼される。他にも姿を消した少女がいた。彼女たちはどこに消えたのか? 真相を追う晶は何者かに監禁される。

    31歳。フリーの調査員として女子高生の失踪事件を追う。相場みのりのマンションを出て、新宿の古いアパートに引っ越す。

    「探偵なんて仕事をやめて、適当なオトコを見つけて結婚するなり、もっと楽な仕事につくなりすればよかったのだ。そうすればこんなところでのたれ死にしなくてもすんだはずなのに。」

二九歳
  • 依頼人は死んだ
    文春文庫
    2003年6月刊行

    依頼人は死んだ

    念願の詩集を出版し順調だった婚約者の突然の自殺。検診を受けていないのに送られてきたガンの通知。決して手加減をしない女探偵・葉村晶に持ちこまれる様々な事件の、切なく恐ろしい真相。

    もうすぐ29歳。フリーの調査員として、長谷川探偵調査所と契約。友人の相場みのりと同居を始める。

    「セールスポイントは貧乏を楽しめること。口が固いこと。体力があること。百人いれば、そのうちの三十人くらいにあてはまりそうな売り文句だ。」

二〇代半ば
  • プレゼント
    中公文庫
    1998年12月刊行

    プレゼント

    トラブルメイカーのフリーター・葉村晶とピンクの子供用自転車で現場に駆けつける小林警部補の二人が巻き込まれた8つの事件。

    初登場時は20代半ばのフリーター。ライターやテレフォン・サービス業を経験した後、長谷川探偵調査所に入社する。

    「よもやこの仕事……興信所の調査員という仕事なんぞにはまることになろうとは。」