電子書籍

戦場に散った野球人たち

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2019年07月19日
ジャンルノンフィクション

先人のこの痛みが日本の野球を甦らせた!

東京ドームの脇に「鎮魂の碑」という名の石碑が建っていることをご存知だろうか。
昭和五十六年(一九八一年)、後楽園球場の時代に造られ、東京ドームの完成に伴って今の場所に移築されたこの碑は、先の大戦で戦死したプロ野球(職業野球)の選手たちの御霊を鎮めることを目的として建立されたものである。「建立の趣旨」として、次のような言葉が刻まれている。〈第二次世界大戦に出陣し、プロ野球の未来に永遠の夢を託しつつ、戦塵に散華した選手諸君の霊を慰めるため、われら有志あいはかりてこれを建つ〉
この碑には、計六十九名の選手が祀られている。名前の列記の中には、沢村栄治のように一般的に知られている著名な選手の名前もあれば、殆ど無名の方もいる。本書では、この碑に名前の刻まれている野球人たちの中から六名を選び、その生涯を紹介する。
更に、一口に「戦場に散った野球人」と言っても、それはプロ野球の選手だけではなく、学生野球で活躍した者たちも少なくなかったことを踏まえ、「伝説の大投手」こと嶋清一についての章を加えており、計七名の生涯の記録ということになる。この石碑に内包されている血と涙の記憶とは、どのようなものだったのか。時代の不条理とは常に単層構造ではありえず、その実相を描くには百万言あっても足りないが、僅かなりとも鎮魂の一助とすることを目的に著者が精魂こめて書き下ろしたノンフィクションです。
第一章 巨人軍第一期生の最期・新富卯三郎。第二章 戦前のタイガースを支えた元祖スラッガー・景浦将。第三章 墓石に刻まれた「G」の刻印・沢村栄治 第四章 ビルマに消えた炎の名捕手・吉原正喜。第五章 「伝説の大投手」の淡き夢・嶋清一。第六章 朝日軍のエースの行方・林安夫。第七章 特攻を志願した元プロ野球選手・石丸進一

おすすめ記事

※外部サイトへリンクしている場合もあります

担当編集者より

東京ドームの脇に「鎮魂の碑」という名の石碑があります。先の大戦で戦死したプロ野球選手の御霊を鎮めるために建立されたものです。そこに名前が刻まれている沢村栄治、景浦将などをはじめ、プロ野球選手になれずに戦死した嶋清一たち七名の野球人の輝かしくもあまりに短い野球人生、そして兵士としての壮烈な戦死にいたるまでの軌跡を「昭和十七年の夏 幻の甲子園」の著者、早坂隆さんが鮮やかに平成の今甦らせました。靖國神社に眠る彼らへの鎮魂歌でもあります。(ST)

感想を送る

本書をお読みになったご意見・ご感想をお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社ウェブサイト、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただく場合がございます。

※いただいた内容へのご返信は致しかねますのでご了承ください。
※ご意見・ご感想以外は、こちらから各部門にお送りください。

メディア関係者・図書館の皆様

表紙画像のダウンロード

ご希望のデータがダウンロードできない場合や、著者インタビューのご依頼、その他の本の紹介に関するお問合せは、直接プロモーション部へご連絡ください。

雑誌・書籍の内容に関するご意見、書籍・記事・写真等の転載、朗読、二次利用などに関するお問合せ、その他については「文藝春秋へのお問合せ」をご覧ください。

購入する

※外部サイトに飛びます

閉じる
ネット書店で購入
電子書籍

戦場に散った野球人たち

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2019年07月19日
ジャンルノンフィクション
ネット書店で購入

Rankingランキング

全て見る

Eventイベント

最新イベント

一覧を見る
【著者来日決定】翻訳ミステリー大賞&ファルコン賞W受賞の『台北プライベートアイ』作者・紀蔚然によるイベント開催!
【著者来日決定】翻訳ミステリー大賞&ファルコン賞W受賞の『台北プライベートアイ』作者・紀蔚然によるイベント開催!
【先着50名】新刊『黄昏のために』刊行記念 北方謙三さんサイン会を八重洲ブックセンターグランスタ八重洲店で開催
【先着50名】新刊『黄昏のために』刊行記念 北方謙三さんサイン会を八重洲ブックセンターグランスタ八重洲店で開催
今村翔吾さん『海を破る者』刊行記念 三省堂書店有楽町店サイン会のおしらせ
今村翔吾さん『海を破る者』刊行記念 三省堂書店有楽町店サイン会のおしらせ
米国を代表する作家、スティーヴン・キングの特設サイト 阿部智里「八咫烏シリーズ」特設サイト 吉永南央「紅雲町珈琲屋こよみシリーズ」特設サイト 文春文庫 50周年×「陰陽師0」「文春文庫 50th 時を超える名作フェア」 全国主要書店にて開催中! 文春文庫は50年を迎えました! 特設サイト 佐伯泰英特設サイト