電子書籍

最終結論「発酵食品」の奇跡

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2021年07月15日
ジャンルノンフィクション

行った、嗅いだ、食べた――美味かった!

作品紹介

言わずと知れた「発酵博士」こと小泉武夫先生による「くさうま(臭くて美味い)」の決定版。今回は実際に小泉先生が発酵の現場に足を運んで、思わず仰天した「奇跡の発酵食品」の中から絞りに絞った17品目を紹介します。小泉先生がその食品といかにして出会ったか、からスタートする各章は、紀行文としての魅力もたっぷり。日本国内はもとより、中国の奥地にまで出かけていきます。また、出かけた先で出会った人たちも、一癖も二癖もある魅力的な人物でした。
 小泉先生が初めて出会った青森の果物の熟れずし、古文書で見つけた紙を発酵させた「紙餅」など、聞いたことがない発酵食品から、「100人がそれを食べたら、98人が気絶寸前、2人が死亡寸前になる」韓国のホンオ・フェ(エイの刺身)や、「風上で缶を開けると風下の人が気絶する」という北欧のシュールストレンミング(イワシの缶詰)など、悶絶級のものまで、いやはや読んでいるだけで臭い。それでいて、美味しそうだから不思議だ。
 小泉節満載の本書は、発酵のうんちくもたっぷりあって、勉強にもなる。「口噛み酒」とは「こめかみ」の語源になった発酵で、古代、麹菌がまだ知られていなかった頃、若い巫女さんが、ごはんを口に入れ、ぐちゃぐちゃになるまで30回ほど噛んで、それを壺にぺっと吐き出す。これを貯めておくと、自然に発酵して、数週間でアルコール度数が9度以上(ビールくらい)の酒になる。小泉先生は自分の研究室で、これを実際に試してみた。伝統に則って噛むのは4人の女子大生。こめかみをしびれさせながらも、見事に古代のお酒が蘇った。
 食品だけでなく、小便を発酵させて火薬を作ったりする番外編もあって、発酵って不思議で面白いとあらためて感じる1冊。

担当編集者より

これまでも発酵の著作が膨大にある小泉先生ですが、今回こだわったのは、「現場」。食品を仕込むところを見に行き、臭いをかぎ、口にして仰天! そういう流れを大切にした作品になっています。ですから、各章に、「その現場はどこか」がわかる地図を付けてみました。これを見ると、そんなところで、よく初めて見る食べ物を口にできたなあ、と感心します。人間には食べていいものとダメなものをかぎ分ける力があるそうですが……。

著者

小泉 武夫

感想を送る

本書をお読みになったご意見・ご感想をお寄せください。
投稿されたお客様の声は、弊社ウェブサイト、また新聞・雑誌広告などに掲載させていただく場合がございます。

※いただいた内容へのご返信は致しかねますのでご了承ください。
※ご意見・ご感想以外は、こちらから各部門にお送りください。

メディア関係者・図書館の皆様

表紙画像のダウンロード

ご希望のデータがダウンロードできない場合や、著者インタビューのご依頼、その他の本の紹介に関するお問合せは、直接プロモーション部へご連絡ください。

雑誌・書籍の内容に関するご意見、書籍・記事・写真等の転載、朗読、二次利用などに関するお問合せ、その他については「文藝春秋へのお問合せ」をご覧ください。

購入する

※外部サイトに飛びます

閉じる
ネット書店で購入
電子書籍

最終結論「発酵食品」の奇跡

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2021年07月15日
ジャンルノンフィクション
ネット書店で購入

Rankingランキング

全て見る

Eventイベント

最新イベント

一覧を見る
完売御礼&追加販売決定! 阿部智里「八咫烏シリーズ」展覧会入場チケット<サイン入りファンBOOK手渡し会付>
完売御礼&追加販売決定! 阿部智里「八咫烏シリーズ」展覧会入場チケット<サイン入りファンBOOK手渡し会付>
『コンサルティング会社 完全サバイバルマニュアル』発売記念 メン獄「どしたん話聞こか? オフライン」イベント
『コンサルティング会社 完全サバイバルマニュアル』発売記念 メン獄「どしたん話聞こか? オフライン」イベント
阿部智里「八咫烏シリーズ」展覧会入場チケット<サイン入りファンBOOK手渡し会付>
阿部智里「八咫烏シリーズ」展覧会入場チケット<サイン入りファンBOOK手渡し会付>
阿部智里「八咫烏シリーズ」特設サイト 浅葉なつ新作ファンタジー『神と王 亡国の書』特設サイト 菊池真理子『 「神様」のいる家で育ちました ~宗教2世な私たち~』 特設サイト 2022 文春文庫 秋100ベストセレクション 3年ぶりの名探偵ライム最新作! 真夜中の密室 ジェフリー・ディーヴァー 著 東野圭吾「ガリレオシリーズ」公式サイト