電子書籍

YABUNONAKAーヤブノナカー 金原ひとみ

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2025年04月10日
ジャンル小説
コード1639196800000000000H
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『YABUNONAKAーヤブノナカー』(金原ひとみ)
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YABUNONAKAーヤブノナカー 金原ひとみ

価格:※各書店サイトで確認してください
発売日2025年04月10日
ジャンル小説
コード1639196800000000000H

文芸業界の性、権力、暴力、愛。戦慄の長篇

性加害の告発が開けたパンドラの箱——

MeToo運動、マッチングアプリ、SNS……世界の急激な変化の中で溺れもがく人間たち。対立の果てに救いは訪れるのか?
「わかりあえないこと」のその先を描く、日本文学の最高到達点。

「変わりゆく世界を、共にサバイブしよう。」——金原ひとみ

文芸誌「叢雲(むらくも)」元編集長の木戸悠介、その息子で高校生の越山恵斗、編集部員の五松、五松が担当する小説家の長岡友梨奈、その恋人、別居中の夫、引きこもりの娘。ある女性がかつて木戸から性的搾取をされていたとネットで告発したことをきっかけに、加害者、被害者、その家族や周囲の日常が絡みあい、うねり、予想もつかないクライマックスへ——。

性、権力、暴力、愛が渦巻く現代社会を描ききる、著者史上最長、圧巻の1000枚。
『蛇にピアス』から22年、金原ひとみの集大成にして最高傑作!

【本の話🎙ポッドキャスト】

【新刊紹介】金原ひとみさんの圧倒的群像劇『YABUNONAKAーヤブノナカー』舞台裏を担当編集者が語る!

文芸業界における性加害の告発が開けたパンドラの箱。金原さんひとみ史上最長の1000枚におよぶ圧倒的な人間ドラマ『YABUNONAKAーヤブノナカー』はいかにして書かれたか。担当編集者が舞台裏を語ります。

文春社員M(20代・女性)の感想

「YABUNONAKA−ヤブノナカ−」を読んで

 いつからだろう。男を理解して受け入れることを諦めたのは。いつからだろう。女である私の思いを理解してもらうことを諦めたのは。考えても、伝えても無駄であると、自分の思いに蓋をして、口を閉じて生きるようになったのは。「YABUNONAKA」で出会った登場人物たちの「わかりあえなさ」を前にしたもがき、苦しみをいざ目にして私はふと、そんなことを考えていた。

「嫌なことをしてくるのっていつも男だよね」

 作品に出てくるこの言葉に導かれた「嫌なことをしてきた男」の記憶で、すっかり痛みに慣れて存在すらも忘れていた私の傷が疼く。私に嫌なことをしてきた男を思い出す。女である私の気持ちもわかってほしいと、もがいていたことを思い出す。

「もし今妊娠したら?」そんな話題に対し、「お腹の中にいる段階ではまだ人間ではないから堕してもいいんじゃない?」と言われたこと。

「お姉さんどこ行くの?」新宿の人混みの中、私の前を塞いだ男を無視すると「死ねブス」と言われたこと。

――――――
続きはこちらからどうぞ

文春社員の感想「YABUNONAKA―ヤブノナカ―」を読んで 続きはこちらから

担当編集者より

2年にわたる「文學界」での連載中から大反響だった長篇、ついに刊行です。本書の大きなテーマの一つは「性加害」。いま社会のあらゆる場面で問題になっていますが、金原さんが描くのは主に文芸業界におけるそれ。文芸誌の編集長が性加害で告発される小説が文芸誌に毎月載っていたとは、戦慄を禁じえません。本書がすごいのは、これが被害者による告発の書ではなく、被害者と加害者、その家族と周囲の声をすべて響かせ、ぶつけあい、変わりゆく世界全体を描いているところ。怒涛のようにクライマックスへ向かうサスペンスは一級で、金原さん史上最長の1000枚が一気に読めてしまうこと必至です。急激に変化するこの時代を生き延びるために、女性だけでなく男性も、老いも若きもあらゆる人に体験していただきたい、金原ひとみさんの集大成的な小説、最高傑作と呼んでまちがいありません!

著者

金原 ひとみ

作家。1983年生まれ。『蛇にピアス』『アンソーシャルディスタンス』

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