17人の書き手が自らの「身体」と向き合って記す、生きるためのリレーエッセイ
17人の書き手が自らの「身体」と向き合って記す、生きるためのリレーエッセイ
私の身体はほんとうに私のもの? 私の身体はどんな視線にさらされ、どのように規定され、内面化されているのか。17人の人気小説家・美術作家・コラムニスト・漫画家・発明家が自らの「身体」と向き合い、ときにユーモラスに、ときに激しく、そしてかつてない真摯さで文章をつむぐ。「文學界」人気連載がついに単行本化。
著者は島本理生、村田沙耶香、藤野可織、西加奈子、鈴木涼美、金原ひとみ、千早茜、朝吹真理子、エリイ、能町みね子、李琴峰、山下紘加、鳥飼茜、柴崎友香、宇佐見りん、藤原麻里菜、児玉雨子の17人。
自分と自分の身体の関係を見つめる言葉が、これまで読んだことのない衝撃と共感をもたらす。
目次
島本理生「Better late than never」
村田沙耶香「肉体が観た奇跡」
藤野可織「「妊娠」と過ごしてきた」
西加奈子「身体に関する宣言」
鈴木涼美「汚してみたくて仕方なかった」
金原ひとみ「胸を突き刺すピンクのクローン」
千早茜「私は小さくない」
朝吹真理子「てんでばらばら」
エリイ「両乳房を露出したまま過ごす」
能町みね子「敵としての身体」
李琴峰「愛おしき痛み」
山下紘加「肉体の尊厳」
鳥飼茜「ゲームプレーヤー、かく語りき」
柴崎友香「私と私の身体のだいたい五十年」
宇佐見りん「トイレとハムレット」
藤原麻里菜「捨てる部分がない」
児玉雨子「私の三分の一なる軛(くびき)」
担当編集者より
著者
西 加奈子
作家。1977年生まれ。『サラバ!』『わたしに会いたい』
村田 沙耶香
1979年千葉県生まれ。
2003年「授乳」で群像新人文学賞優秀作を受賞し、デビュー。09年『ギンイロノウタ』で野間文芸新人賞、13年『しろいろの街の、その骨の体温の』で三島賞、16年、「コンビニ人間」で芥川賞を受賞。著書に『丸の内魔法少女ミラクリーナ』などがある。
金原 ひとみ
作家。1983年生まれ。『蛇にピアス』『アンソーシャルディスタンス』
島本 理生
作家。1983年生まれ。『ファーストラヴ』『憐憫』
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藤野 可織
作家。1980年生まれ。『爪と目』『青木きららのちょっとした冒険』
鈴木 涼美
作家。1983年生まれ。『ギフテッド』『YUKARI』
千早 茜
作家。1979年生まれ。『しろがねの葉』 『グリフィスの傷』
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朝吹 真理子
一九八四年東京都生まれ。二〇〇九年「流跡」を「新潮」に発表し、作家デビュー。一〇年、同作でBunkamuraドゥマゴ文学賞、一一年「きことわ」で芥川賞を受賞。著書に『TIMELESS』、エッセイ集『抽斗のなかの海』などがある。
エリイ
現代美術家。Chim↑Pom from Smappa! Group のメンバー。『はい、こんにちは』
能町 みね子
文筆家、 イラストレーター。1979年生まれ。『結婚の奴』 『私みたいな者に飼われて猫は幸せなんだろうか?』
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李 琴峰
作家。1989年生まれ。 『彼岸花が咲く島』 『肉を脱ぐ』
山下 紘加
作家。1994年生まれ。『あくてえ』『煩悩』
鳥飼 茜
漫画家。1981年生まれ。『先生の白い嘘』『サターンリターン』
柴崎 友香
作家。1973年生まれ。 『春の庭』 『続きと始まり』
宇佐見 りん
作家。1999年生まれ。 『推し、燃ゆ』 『くるまの娘』
藤原 麻里菜
発明家、映像クリエーター、作家。1993年生まれ。
『考える術人と違うことが次々ひらめくすごい思考ワザ71』『無駄なマシーンを発明しよう! 独創性を育むはじめてのエンジニアリング』
児玉 雨子
作詞家、小説家。1993年生まれ。『誰にも奪われたくない/凸撃』
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