第7巻にひきつづき『幕末』『新選組血風録』としてまとめられることになる作品が中心となるころ。『竜馬がゆく』『燃えよ剣』と並行して書かれている
1963年の7月から12月までに発表された短篇13篇が収められています。前巻につづき、質量ともにピークを迎えた時期の短篇集企画のための作品が中心。『竜馬がゆく』『燃えよ剣』に加えて、8月からは「サンデー毎日」で『国盗り物語』の連載がスタート。作家・司馬遼太郎が心身ともに、いかに充実していたかということの証左ではないでしょうか。長篇、短篇、エッセイと内容もリズムも異なる仕事をみごとにこなしてゆくさまは余人の及ぶところではありません。(NY)
1923年、大阪府生まれ。産経新聞在職中の1960年に『梟の城』で第42回直木賞を受賞。1966年の『竜馬がゆく』『国盗り物語』での第14回菊池寛賞はじめ多くの賞を受賞。主な著書に『燃えよ剣』『坂の上の雲』『翔ぶが如く』『関ヶ原』『功名が辻』『菜の花の沖』など多数。1996年没。
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