1965年から66年に発表された14篇を収める。「功名が辻」「竜馬がゆく」「国盗り物語」と長篇の比重が増し、短篇創作のペースが落ちるころ
1965年と66年に発表された短篇14篇が収められています。著者42歳から43歳にかけての2年間に14篇の短篇が発表されました。それまでのペースからいうと、半分になりましたが、「北斗の人」「城をとる話」「俄——浪華遊侠伝——」「十一番目の志士」「新史太閤記」「九郎判官義経」(のちに「義経」と改題)「夏草の賦」「峠」などの連載を同時並行して書きすすめていたからでしょう。66年、『竜馬がゆく』『国盗り物語』で第14回菊池寛賞を受賞しています。(NY)
1923年、大阪府生まれ。産経新聞在職中の1960年に『梟の城』で第42回直木賞を受賞。1966年の『竜馬がゆく』『国盗り物語』での第14回菊池寛賞はじめ多くの賞を受賞。主な著書に『燃えよ剣』『坂の上の雲』『翔ぶが如く』『関ヶ原』『功名が辻』『菜の花の沖』など多数。1996年没。
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