敗戦から、不戦条項を含む「憲法改正草案要綱」が閣議決定されるまでの日々を、当時15歳であった歴史探偵が少年と二つの目で描く
3月10日の東京大空襲で九死に一生を得た著者は疎開先、茨城県下妻を経て新潟県長岡で日本の敗戦を迎える。いま「歴史探偵」として知られる著者は、そのとき15歳の少年であった。そして日本は、戦後を生きる原理となる新憲法の策定作業に入る。占領政策を決めるGHQ指令が次々と発せられる中、昭和21年3月6日、遂に「憲法改正草案要綱」が閣議決定される。あの敗戦より204日。この苛酷ではあるが希望に満ちた日々を、歴史探偵・半藤さんは史家の目に少年の目を織り交ぜつつ、哀切に描ききっている。(TY)
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